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スコアーのしくみ(その3)

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ジャッジをしていると、選手からこんな質問を受けます。
「すごいマニューバ1回するのと、ふつうのマニューバ3回するのとでは、どっちの点が高いの?」
ジャッジ基準には、マニューバの量ではなく、質(クオリティー)に点数をつけるとはっきり書かれています。
したがって、むずかしいマニューバの入っているライディングに高いスコアーが付くことになります。

ジャッジは、採点スケールにしたがってスコアーを決定します。
採点スケールとは、ジャッジシートの隅に書かれているグッドとかエクセレントとか書かれているコレのことです。

スコアーレンジ

ライディングのマニューバを分析し、
良いライディングだなと思ったらグッドスコアーの中から、
ふつうのライディングだなと思ったらアベレージスコアーの中から、
その採点スケールの範囲の中で最適なスコアーを決定します。

ジャッジは点数にはっきりとした差をつけるため、2点や3点の低い点数で勝敗を決めるのではなく、なるべく10点満点のスケールをいっぱいに使って採点するように教育を受けています。
この採点スケールは、スコアーに幅を持たせるためにも非常に有効です。

たとえば、あるライディングに対し、ジャッジが5点をつけたとします。
ヘッドジャッジがたずねます。
「今のライディング、どうだった?」
そのジャッジは、
「良かったよ。」
と答えたとします。
すると、ヘッドジャッジは、
「良かったと思うのだったら5点じゃなくて、採点スケールのGood (6.0~7.9)の中でスコアーすればもっと幅広く10点満点を使えるよ。」
とアドバイスするでしょう。

ジャッジが10点満点のスケールを幅広く使うことによって実力のある選手が勝ち上がる確立が高くなります。
プロの試合でグッドライド(6.0~7.9)のスコアーを出すことは容易ではありません。
おそらく1本のライディングの中に、難易度の高いマニューバを最低1~2回ほど組み入れる必要があるでしょう。
これは、実力のあるサーファーでないと出せないスコアーです。
それに対して、3ポイント程度のスコアーは1本のライディングの中に簡単なマニューバを1回入れれば出せてしまいます。

何らかの事情で、その上手いサーファーがヒート時間内に、うまく波にめぐりあわず良いライディング1回しか乗れなかった場合、もしそのスコアーに5点しかついていなかったとすると、簡単なマニューバが1回しか入っていない3点ライディングを2本乗った選手に合計で負けてしまうのです。
もしエクセレントなサーフィンにジャッジが7点しか出すことができなければ、アベレージな4点のライディングを2本乗った選手に負けてしまうのです。

このように、評価を誤ると試合結果が違ったものになってしまいます。
われわれジャッジは、ライディングに含まれるきびしいマニューバを正しく評価し、素晴らしいサーフィンを行った選手がしっかりと勝ち上がって行けるジャッジングをめざしたいものです。

スコアーのしくみ(その2)

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「残り時間1分!」
「ホワイトの選手乗りました、2位レッドの選手を逆転するために必要なスコアーは
5.18ポイント!」

そんな時、ジャッジは何を考えているのかを話しますね。
これはあくまでも私の点数の決め方ですが、他のジャッジたちもたぶん似たようなことを考えてスコアーしていると思います。

まず逆転スコアーの5.18ポイントですが、アナウンスがずっとガンガン言っているのでとうぜん頭の中に入っています。
でも、私は自分がこのスコアーを入力したら逆転するとか、しないだとか、あまり深く考えていません。
なぜなら、発表されるスコアーは他のジャッジと作っている平均点なので、自分の点数だけでは決まらないからです。
しかも、大きすぎるスコアーや小さすぎるスコアーは、コンピュータにはじかれてアベレージに反映されなくなるシステムになっています。

この時、私たちジャッジがすべきことはただ一つ、冷静に考え、自分の意見としてのスコアーを入れることだけです。

ヒートが始まったばかりであれば、わりと広い範囲の中でスコアーを決定できますが、ヒート終了間際になって来ると、ジャッジシートの中にたくさんの確定したスコアーが存在してきます。
ヒートの後半で新たなライディングをスコアーするときは、すでに入力した自分の点数ををしっかりと考慮しながら採点しないと試合の結果を違ったものにしてしまいます。

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上のスコアーシートを見ながらさっきのシチュエーションを考えてみます。

終了間際に乗ったホワイトの選手のライディングが5.0点あたりに来るだろうなと思ったならば、それと近いライディングだと考えられるイエローの3本目の5.0点ライドがどのような内容であったかを頭に思い浮かべてみます。
「最初のマニューバはちょっと甘かったけど、2回目のはわりときびしかった。3回目のカットバックも悪くなかったな」
こんな感じです。

それに対して今回乗ったホワイトの6本目のライディングを思い出してみます。
「なかなか良いターンも入っていて、うまくまとめたライディングだったけど、イエローの2個目のマニューバのようなきびしいターンは入っていなかったぞ」
ここで私は5.0点以上出せないことを認識します。
この段階で少なくとも私のスコアーシートの中では、ホワイトの逆転は無くなりました。

こんどはその下のスコアーであるレッドの4本目の4.5点ライドと比較してみます。
「たしかきれいなコンビネーションのターンだったけどパワーが足りなかったかな、あのレッドのライディングよりも今回のホワイトの方が良いサーフィンだと思う」
これでホワイトには4.5点以上のスコアーを入れるべきだという結論に達します。

その考えからすると、私がホワイトに対して使えるスコアーは4.6、4.7、4.8、4.9しかありません。
イエローのライディングに近ければ4.8を、レッドに近ければ4.7を、限りなくイエロー近いと思えば4.9を使います。
このようにヒートの後半では、使えるスコアーがかなり限定的なものとなってきます。
ジャッジはライディングの雰囲気や思いつきでスコアーを決定しません。

スコアーは互いに違いますが、他のジャッジたちもそれぞれこんなことを考えながらスコアーを付けています。
そして、上下2人のスコアーはカットされ、真ん中3人のスコアーの平均点が発表されます。
このときホワイトの選手が逆転するとかしないとかは、ジャッジ個人の意識の中にはありません。

このようにして付けられているスコアーは、1本1本バラバラに付けられているスコアーと違って、あるときにはきびしく、あるときには甘く感じることが起こるかもしれません。
良く観客の中で、
「今のライディングは最低でも5.2ポイントはあったはず、このジャッジの点数はおかしい」
などと評価する人がいますが、そのライディング1本だけではなく、そのヒートの最初から最後まで、すべてのスコアーを見てもらえれば、妥当なスコアーだったということがわかっていただけると思っています。

スコアーのしくみ

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「あれおかしいなー、いつもだった5,6点は出るのに、4点か〜、
今回のジャッジ、ひょっとして俺のこと嫌いなのかな〜?」
よくこんな話聞きますよね、でも大丈夫、安心してください。
ジャッジは好き嫌いで点数をつけません。

しかし、ジャッジのスコアーが同じライディングに対して変わってしまうことは起こりうることなのです。
今回はサーフィンの技術的な部分は抜きにして、どうしてそういうことが起こるのか、スコアーのしくみの部分から説明してみます。

サーフィンのジャッジは何をしたから何点という点数のつけ方をしていません。
オフザリップ2回してカットバックしたから5点だなんて言う決まりは何もありません。

10点満点についても同じです。
たとえば
WCTの選手が乗るパイプラインやタヒチのものすごい波での10点もあれば、同じWCTでもオンショアのジャンクな腰波での10点もあります。
この2つのライディングはまったく違ったものなのに同じように10点が使われています。
もう一つはディビジョン(クラス)が違う場合です。
プロクラスでの10点もあれば、ビギナーズクラスの10点もあります。
当然それらのライディングが大きく違うことはお分かりになると思います。
でもここで、一つだけ確かなことがあります。
これらすべての10点ライディングは、その日の試合の中で一番上手かったサーフィンだったと言うことです。

サーフィンの採点では、波のコンディションの違いによってサーフィンのパフォーマンスが大きく変わってしまうため、絶対評価ではなく相対評価を使っています。
相対評価は比較して評価するスコアーです。
新しいライディングに対して、ジャッジはスコアーシートの中でそれに一番近かった(クオリティーが一番似ている)ライディングを思い出しながらスコアーを考えます。
今のライディングがその基準のライディングより良かったと思えばそれより高いスコアー、悪かったと思えばそれより低いスコアーを入れます。
例えばこんな感じです。
今のライディングはRed3本目につけた4.5点のライディングより良くて、Yellow2本目につけた5.0より悪かったので4.7点をつけるとか言った感じです。

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ジャッジは雰囲気や気分、思いつきで点数はつけません。
ライディングを記憶して、スコアーを思い出し、そのマニューバを分析し、スコアーシートに書き、コンピュータに入力します。
記憶があいまいな場合はリプレイシステムを使って検証します。
これをヒート中ずっと繰り返します。

4点しか出さなかったのは、他の選手が乗ったそれより良いライディングに対して4.5点のスコアーがすでに確定しているからです。
もし6点出たとすれば、それより悪いライディングに対してすでに5.5点のスコアーを与えているからです。
ただこれだけの理由です。
ジャッジにはその選手が好きだとか嫌いだとか考えているヒマはありません。

試合中は1つのライディングのスコアーに一喜一憂せず、もし自分のスコアーが伸びないなと思ったら相手のサーファーが自分より良いライニングをしているのだと解釈してください。
相手のサーファーより良いライディングをすることで、それより高いスコアーを手にすることができるのです。

 

シェイプをリンクさせる

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こんな経験ないだろうか?

「今日は波が大きいけど、こっちの長いボード使うより、いつも乗ってる短いボードの方がどうもしっくりくるんだ、ちょっとテイクオフきついけどね~」

本当はすべての波に1本のサーフボードで対応できれば良いのですが、ヒザ波とオーバーヘッドの波とでは、波のパワーも要求されるマニューバーもかなり違ったものとなります。
すべてのサイズの波でうまく働いてくれるサーフボードを作るのは、なかなか簡単なことではありません。
そこで波のサイズによって、何本かのサーフボードを使い分ける必要が出てくるわけなのですが、それぞれのボードごとの乗り味が大きく異なっていたり、ボードが受け持つ波のレンジ(範囲)がしっかりと割り振られていなかったりすると、乗り換えをスムーズに行うことができません

私は、波のサイズに合わせて2本以上まとめてオーダーを受けた場合、サーフボードの1本1本の完成度を重視するのはもちろんですが、それらのボードが互いにスムーズに乗り換えられるように、他方のボードをしっかりと意識したつながりのあるシェイプを心がけます。

マシンを使って、拡大や縮小をすれば簡単だろうと思う人がいるかも知れないが、そんなに甘くはありません。
マシンでの拡大縮小は体重が違う2人のサーファーに対しては有効な場合もありますが、一人のサーファーに対して目的の波のサイズを変える場合には、まったく使い物になりません。
ボードスピードや波のパワーの変化が考慮されていないからです。
モデルを変えて対応することは可能ですが、その場合コンセプトが大きく変わってしまうので、ボードどうしのつながりなどは何処かへ消えてしまいます。

つながりを求めたシェイプには、独立した単独のコンセプトは不要です。

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波のサイズが変わるとボードのスピードやターンの大きさ、マニューバの種類までもが変わって来ます。
小さな波の場合は、いかに効率良く波のパワーを受けスピードに変換することを中心に考えデザインしますが、大きな波では逆に、パワーをうまく逃がしながら正確にコントロールできるボードが必要となってきます。
当然、波をつかまえるために必要なパドルの速度も変わってくるので、そのための浮力についても考えなくてはなりません。
アウトライン、ロッカー、ボリューム配分、レールフォイル、コンケーブやコンセプトに至るまで、少しずつですが全体を通じてつながりのある変化をデザインの中に組み込むことが重要です。
1本のボードをシェイプするとき、残りのボードをつねに意識しながらシェイプを続け、乗り味をリンクさせながら徐々に変えていきます。

これがOGMで言う同じサーフボードです。
形も大きさも違いますが、サイズの異なる波に乗ったとき同じボードのように反応します。
このようにして作られたサーフボードのグループは波の大きさの変化に柔軟に対応します。
波が大きくなったらサーフボードをひとつ大きなものに変えるだけです。
あたかも同じボードに乗っているような感覚です。

このようにシェイプを他のボードとリンクさせることによって、あなたが、いつ、どのサーフボードを選ぼうとも、一貫した乗り味を手に入れることができるのです。

 

 

JELLYちゃん製作日記

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アニマルシリーズ7匹目、JELLYちゃんの制作にとりかかります。

ゴールデンウィーク完成を目指します。


 

その6       4/27/2016
JELLYちゃんついに完成しました!

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その5     3/14/2016
デッキのラミネート
ジェリー5-1あんだかんだ手間かかります。
神田明神下の平次です。

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その4  2/20/2016
デッキのシェイプ

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ボトムのラミネート面までデッキを掘りました。
サーフボードのシェイプではこのようなへこみはあまり無いのでかなり大変です。
サンダーを使って、あとは小さいブロックですべて手作業です。
これからデッキのラミネート。

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その3  2/9/2016
ボトムのラミネート

あFullSizeRenderqボトムのラミネートと補強をしました。
まだ全体のプランが確定していないので、とりあえずティントのムラサキスポーツ

 

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このあとシェイプルームに連れて帰って、もう一度デッキのシェイプです。

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その2  1/28/2016
ボトムとレールのシェイプ
アウトラインを描きカットします。
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ノーストリンガーで、しかも10年以上放置したブランクスなので、ロッカーはめちゃくちゃ(S字カーブ)です。
デッキ部はラミネート後に掘ってしまうので、ボトムとレールだけシェイプします。
(後ろにいるのはサイジくんのバイラス)
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ボトムからレールにかけては、ほとんど完成です。
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この状態で、ボトムのラミネートに入ります。

 


 

その1  1/24/2016

ブランクスの作成
使わなくなったノーストリンガーのブランクスをカットし、つなぎ合わせてニーボードのための幅の広いブランクスを作ります。
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カット面を整えボンドで貼り合わせます。
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バンドで固定して硬化するのを待ちます。
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レールサーフィン

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短くて幅が広く、丸くて平らなサーフボードに乗れば誰でも簡単にすぐ曲がり、小さな波だったらスープやリップに当てることができるかも知れません。
サーフボードをフラットにしたままボトムの腹を使って曲げるので、ボードが走っていなくてもノーズの向きはコロコロ変わります。
このようにノーズを左右に振る動作をYaw(ヨー)と言います。
もちろんこれもサーフィンなのだと思いますが、私たちジャッジはまったく評価しません、レールが何も使われていないからです。
何度も言いますが、サーフィンのターンはYaw(ヨー)じゃダメです。

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どこかの誰かの写真をお借りしました、ありがとうございました。

このケリーのカットバックの写真を見てください。

ちょうどリップのところにこのカットバックのトラックの始まりが見えますが、ケリーのボードのノーズが180°向きを変えるまでにボードの走った距離(トラックの長さ)は楽に5m以上、ひょっとすると10m以上あるのではないでしょうか。
本物のサーファーのカットバックというのはノーズをただ横に振るだけのようなコンパクトなものではなく、想像しているものよりずいぶん大きなものだと考えてください。
波のトップからボトム、カール際からショルダーまでかなり広いスペースを使っています。

これに対してノーズを左右に振るサーフィンでは、わずか1m四方ほどの広さの中でマニューバを行っています。
落ちてきたリップにボードを当て、今まで走って来た方向にノーズの向きを変えて、オフザリップもカットバックも自分の頭の中では完璧にできていると思っていますが、まわりの人は誰も気づきません。
ボードが走っていないのでトラックは何も残りません。

オマケですが(本業はシェイパーなので)、この写真のときケリーのボードがどのくらいロールしているのかを、シェイププログラムを使って確認してみました。
シェイプルームの中のボードに、この写真と同じような角度に見えるまでRoll(ロール)とPitch(ピッチ)を加えてみました。
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2番目の画像は、視点を移動しボードをノーズ側から見たものです。
想像以上にボードがRoll(ロール)している(傾いている)ことがわかります。
また、曲がるためにはロッカーが非常に大切だということに気づくと思います。
そして、このターンの重要な要素であるRoll(ロール)とPitch(ピッチ)を安定して維持するために、
十分なボードスピードから来る遠心力と、レールのフォイル、ボリュームのバランスが大きな役割を受け持っています。
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良く走るサーフボードが曲がらないなんてウソです。
ボードは走ることで曲がります。
サーフボードが曲がるのは、Roll(ロール)して(傾けて)走った結果です。
そして曲がるための重要な要素はロッカーです。

これがレールサーフィンです。
サーフィンの基本はボードスピードです。
止まったサーフィンから卒業しましょう。

コバルトボード

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私は小さく凝縮されたカッコいいボードが好きだ。
子供の頃、初めて鉄腕アトムの弟コバルトを見たときはちょっとショックだった、顔が間延びしていてマヌケな感じなのだ。

コバルトはひょうきんで性格が優しく、大好きなのだが、サーフボードとなると別の話。
わたしは間延びしたマヌケなボードはシェイプしたくない。

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こんなボードはゴメンです

新しいボードをデザインするとき。
私はシェイプするとき、浮力、揚力、レールボリュームなどを考えながら、速いテイクオフ、高い加速性、安定性などの能力をボードに盛り込む。
これらの
要求をすべて満たそうとすると、ボードの各部はどんどん大きなものとなっていく。
長さ、幅、厚さをそのまま維持しようとすれば、ノーズが広がり、テールが広がり、アウトラインやロッカーは単調なストレートなものになってしまう。
いろいろな部分に余分な浮力や広さを持つことで、サーフボードは同じサイズでありながら、どんどん大柄なものになっていく。
すると、トップスピードは低下し、加速性は悪く、動きはさらににぶくなってしまう。

カッコの悪いボードは好きじゃない。
私の理想のシェイプは、必要な揚力と浮力を確保しながら全体的にスッキリと小さく小柄なボードにまとめることだ。

「最小のボリュームで最大の揚力を得ること」
これがすべての
OGMサーフボードに流れるコンセプトだ。
これを追求することで、速く、加速性が高く、コントロールのしやすいボードが生まれる。

OGMサーフボードはすべてが小さい。
私のサーフボードは同じサイズの他のボードと比べると、数字から来る大きさよりもずっと小柄に見えるはずだ。
私はボードを考えるときに、たとえばテールとかレールとか、ボードの一部分だけでは判断していない。
それぞれのつながりをつねに重視し、効率良くボード全体を使うようなデザインを考えることで、余分なボリュームを捨てることが可能となる。ogm54563

サーフボードはすべて曲面でつながっているため、ロッカーもアウトラインもそれぞれ独立した要素とは考えない。
ターンしている時、斜めにレールが沈み込んだボードをイメージして欲しい。
この時、アウトラインはロッカーのように使われ、ロッカーはアウトラインのように使われていることに気がつくはずだ。
理想的なサーフボードは、ロッカーとアウトラインの間に特異点が無く、それはロールの角度の変化でスムーズに切り替わる。
そして同時に、デッキラインもボトムロッカーと同じように大切だということを認識させられる。

このようにボードを総合的にとらえることが最も重要で、そこからデザインをスタートさせる。
そして容赦なく不要な部分を削ぎ落としていく。
余分なボリュームを持たないボードはスピード性が高く快適だ。
この努力を続けることで最高の性能を持ちながら、非常に扱いやすいボードが誕生する。

これらをシェイプ中ずっと考えながら繰り返し、すべてのボードに対して行う。
シェイプは戸惑うことばかりだが、強い意志で考えて行けばパズルは解ける。
解けない謎は1つもない。

サーフボードのシェイプはとても芸術的だが、裏側にはまぎれもなく物理学が働いている。
デザインを決定する上で物理学と数学の知識はとても重要だ。
経験の少ないシェイパーにとっての知識はさらに重要なものとなる。
失敗の原因をさぐる上でも知識はひじょうに大切だ、この知識を持ち合わせないと何度も同じ間違いを繰り返してしまうことになる。

ENTRY

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レールサーフィンにとことんこだわるOGMが、他とはちょっと違ったエントリーボード(入門ボード)を発売した。
このOGM ENTRYはただテイクオフすることを身につけるためのボードではない。
初級者がレール使ったターンの基本をマスターするためのボード、最初から本物のターンを練習するためのボードである。

初級者がサーフスクールを卒業し一人でテイクオフできるようになると、最初にオーダーするのは決まって幅が広めで、少し短くしたボードだ。
ボードが短くてもロッカーを落とし、テールとノーズの幅を広げれば、テイクオフの楽なボードは簡単に作れる。
でも、最初からこんなサーフボードを使っていたらターンはいつまでたっても覚えられない。
短いボードは前後方向のバランス(ピッチ)が安定しないため、傾けてレールを沈めた体勢(ロール)をとり続けることが難しい。
幅を広げることでボードのボリューム不足を補っているので、ボードをフラットにしたままでノーズの向きがくるくる変わってしまう。
このようなサーフボードに乗っているほとんどのサーファーは、ノーズを左右に振ること(ヨー)でターンが出来たと勘違いしてしまう。
最初の大切な時期にノーズを横に振ってボードの向きを変えてしまう間違ったターンを覚えてしまうので、なかなか次のレベルに上がれない。

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このボードは普通のエントリーボードとは大きく違います。
テイクオフの早さだけを考えたフラットなセンターロッカーは持っていません。
ロッカーは弱めですが、コントロールしやすいナチュラルなものを採用しています。
ノーズを左右に振って曲がるようには作られていません。
曲がり方は自転車やバイクと同じです。
曲がりたい方向に体重をかけ、傾けて走れば簡単に自然に曲がります。
初級者用のボードですので、安定性を重視してデザインされていますが、基本的なターンする仕組みはプロ用のボードと何も変わりません。
すべてのOGMサーフボードのコンセプトは一貫しています。
止まったままでは曲がりません。
ボードは走ることによって曲がります。

初級者が簡単に乗れるサーフボードを作ることは非常に難しいことです。ogm54955
ピッチを安定させるための十分な長さを持ちながら取り回しの楽なボードにしなくてはいけません。

基本的にボードは安定していなくてはいけませんが、幅を広げすぎるとロールが安定しすぎてターンに入るきっかけをつかむのが難しくなってしまいます。
初級者でも安定してレールを寝かせ続けることのできるボード、そしてターンの最初から最後までレールを長くスムーズに使うことのできるボードを作らなくてはいけません。
弱く長めに入ったVボトムはロールをコントロールしやすくレールターンを安定させます。
初級者はターンに入るタイミングが安定していません。
レールフォイルの変化を少なくし、ロッカーとボリュームのバランスはストレスのない自然なカーブを使っているので、波のどの位置からでもターンに入り易いデザインとなっています。
「自分の力で沖に出て、自分の力でボードの向きを変え、自分の力で波を捕まえる」
初級者がこの一連の動作を自分だけで行えるように、ボードの取り回しの良さを最大限に配慮してデザインされています。

エントリーボード(入門ボード)だからといって、ただ大きなボードにすれば良いというわけではありません。
中上級者がボードを選ぶときのようにシビアにサイズを決定する必要はありませんが、早く上達するためには自分の身体にあるていど合った大きさのボードを選ぶことが重要です。
OGM ENTRY
はカスタムオーダーが可能ですが、価格を抑えるためマシンシェイプで対応しております。

下記に代表的なサイズと体積を載せてあります。
幅だけ、あるいは厚さだけの変更も受けることができますので、
お店の人と良く相談してサイズを決定することをおすすめします。
初級者の方は、なるべく長くてボリュームのあるボードを。
レールターンの基本をもう一度マスターしたい人は、現在使っているボードより4~6インチ長めのボードを。
女性の方や体重の軽い方は、幅をやや細めにオーダーすると良いでしょう。

長さ 厚さ 体積
6’8″ (203cm) 20 1/4″ (51.5cm) 2 3/4″ (7.0cm) 40.0L
7’0″ (213cm) 21″ (53.4cm) 2 7/8″ (7.3cm) 45.4L
7’4″ (224cm) 22″ (55.9cm) 3″ (7.6cm) 51.9L
  • この表に無いサイズのオーダーにも対応します。ogm54953s
  • ボードはすべてOGMデザインのマシンシェイプです。(日本製)
  • 素材はPU+ポリエステルラミネートです。
  • フィンシステムはFCS、FCS-2、FUTUREのどのタイプでも選べます。(FCS-2は¥2000up)
  • 価格¥118,000(税別、フィンは付属しません)

 

SHORT

GHD

GM

MC-1

THE #8

OVER DRIVE

MID RANGE

FAT-3

SHUTTLE

FAT-1

CAT

MAGIC FISH

LV-4

SECTOR-5

ENTRY

LONG

PERFORMER

HPNR

CLASSIC

OTHERS

SUP

PRB

SPEED TRIAL

KNEE BOARDS

ANIMAL

DANDYくん

URASHIMA-4

マンタくん

マーメイド

どっちも君

アッシーくん

大王くん

 

ロングボードのフィンセッティング

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フィンはサーフボードの性能を左右する最も重要なパーツです。
素晴らしいサーフボードに乗っていてもフィンのセッティングが悪ければその性能を十分に引き出すことはできません。
逆にあまり良くないボードを使っていても、その悪い部分を補うようなフィンセッティングをすることによって、そこそこうまく乗れるボードにすることもできます。
現在、ロングボードのフィンは、さまざまなアウトラインといろいろなサイズが市販されています。
加えて、ロングボードの場合、センターにロングボックスを使用していることから、センターフィンの位置を動かすだけで、フィンサイズをいちいち変更しなくても、いろいろなセッティングが可能となります。
これにサイドフィンのバリエーションも加えると、もう無限とも言える組み合わせとなってしまい、セッティングには上級者やプロでさえも頭を悩ませているのでは無いでしょうか?

今回は、個々のフィンについてその特性を説明するのではなく、セッティングによってフィンの特性がどのように変化するのかの基本的な部分を説明したいと思います。
この基本を理解すると、自分の持っているフィンをいろいろ組み合わせたり、位置を調整したりすることで、自分の乗り方に合ったサーフボードに仕上げることや、ボードの特性をさらに活かしたチューニングをすることが可能となります。

基本的な考え方77556147ad813fe4506f2520aad2b3c6-1024x937
セッティングを理解するために最初に言っておくことは、「センターフィン1枚だけで考えない」ということです。
一般的なスタビライザーやトライフィンの場合、必ずサイドフィンとセットで全体を見てイメージしてください。
この複数のフィンが合わさって作り出す1枚の仮想的なフィンこそがあなたのボードに付いているフィンなのだと考えるとセッティングが理解しやすくなります。

センターフィンとサイドフィンの大きさのバランスを変える
大きめのセンターフィンと小さめのサイドフィンの組み合わせるとフィン全体が作り出している仮想フィンの重心が後ろにずれ、安定した乗り味になります。
逆に小さなセンターフィンと大きなサイドフィンとの組み合わせでは仮想フィンの重心は前に移動するため動きの軽いセッティングとなります。

センターフィンを前後に移動する904deeacbccae769f3e32716ac70bd4e-1024x885
これは簡単にイメージできると思います。
センターフィンを後ろに移動することにより仮想フィンも後方にずれ、安定した乗り味となります。
逆に前方に移動すると仮想フィンも前方に移動し、動きの軽いセッティングとなります。

しかし、この場合、あまりサイドフィンと近づけ過ぎたセッティングには注意が必要です。
自分の受ける感覚ではボードが良く動き、ちょっと上手くなったような気分になりがちですが、実際にはクルマのワイパーのようなボードの動きになっているサーファーを多く見かけます。
これはボードのノーズをただ左右に振っているだけで、ターンをしているのとはまったく違う状況です。

マルチフィンの場合、前側のフィンと後側のフィンとの距離がドライブ感を生み出していると考えられるため、センターフィンを前に出しすぎたセッティングでは、ベースの狭いドライブの効きにくいフィンをセットした時と同じような状況になっているのではないかと想像できます。

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自分のライディングのどこをなおしたいのか、あるいはどこを伸ばしたいのかを考えながらフィンを調整すると、今のサーフィンが格段に良くなると思われます。
サーフィンは自分の感覚と実際の動きが違っていることが多いので、自分の感覚だけで判断していると、どうしても違った方向に行ってしまいがちです。
できれば、行きつけのお店の人や友達にどう変わったのかアドバイスしてもらったり、ビデオに撮ってもらったりして、自分のサーフィンがどのように見えているのかを確認しながら海に入ることをおすすめします。
今回はフィンのサイズと位置の関係だけしか書いていませんが、フィンにはこの他に、アスペクト比(面積と高さの関係)やスィープ角(後方への傾き角度)、硬度やフォイルなど、いろいろな要素があります。

吉村道明の回転エビ固め

吉村道明の回転エビ固め

 

むかしジャイアント馬場とタッグを組んでいた吉村道明という選手がいた。
試合展開はいつも決まっていて、外人組がパンツの中に隠し持ったセン抜きによる反則攻撃で血だらけフラフラ、いつ負けてもおかしくないという状態から、相手の一瞬のスキをついて回転エビ固めという大ワザを繰り出し、みごとにフォール勝ちをおさめるというパターン。
ドリーファンク・ジュニアのスピニングトウホールド、スタン・ハンセンのウエスタンラリアットみたいな感じかな?

てなわけで、今回は何が言いたいのかというと、サーフィンで自分の得意技、十八番(オハコ)ともいえるマニューバーを持ち、自分の型(個性)を作りましょうということ。
他の人よりもうまくできる技を一つ持ち、そのマニューバーだったら誰にも負けないという自信を持つことで、自分の型に持ち込み、試合の展開をずいぶん有利に進めることができる。
しかも、その技はエアリアルとかチューブライドとかいった特別でリスキーなマニューバーである必要はなく、ボトムターンだったりカットバックだったりしたごく一般的なマニューバーで十分である。

実際、ベイシックなマニューバーほどライディング中に使われる頻度が高く、そのマニューバーひとつひとつのクオリティーが他の選手よりも高いとなれば、ライディング全体のスコアに大きく影響してくるのは間違いない。

たとえば高梨直人選手、彼のバックハンドリエントリーは素晴らしい!
ボトムターンの深さ、トップに向かう角度、リップでのパワー、すべての点で他の選手を大きく引き離す。
おそらく他の選手が同じ種類のマニューバーで戦おうとしても、なかなか彼に勝つことはできないだろう。

続いて田中英義選手、彼のレールサーフィンは芸術的で見事だ!
スピードが高く、パワーがあり、スムーズで、とても美しい。
彼はボトムターン、トップターン、カットバック、すべての基本動作で他の選手を圧倒する。

彼らは、その自分の得意技を中心にライディングをまとめているので、常にスコアが安定している。
彼らがいつも試合の上位に顔を出してくるのは容易に理解できるところだ。

長いボトムターンと厳しいトップターンを組合せるケリー。
独特の大きなラウンドハウスカットバックを軸にしてライディングを組立てるパーコ。
カールに非常に近いポジションで正確にコントロールされたマニューバーを連続して繰り出すミック。

うまいサーファーはみんな自分の得意なマニューバーを中心にライディングを組立てている。
こうすることで自分のサーフィンに型というものが生まれ、それが自分のライディングの個性やスタイルになっていく。

OGMアドバンスクリニックは、あなたの、どのマニューバーを伸ばせば個性的で上手な選手になるのかを一緒に考えます。
あなたの得意技、あなただけにしかできない技を持つことでグッと有利な試合運びができます。
でも、チューブのなかでWAXが塗れるとか、波に乗りながら花火を打ち上げるとかいうのは無しでお願いします。