ロングボードのフィンセッティング

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フィンはサーフボードの性能を左右する最も重要なパーツです。
素晴らしいサーフボードに乗っていてもフィンのセッティングが悪ければその性能を十分に引き出すことはできません。
逆にあまり良くないボードを使っていても、その悪い部分を補うようなフィンセッティングをすることによって、そこそこうまく乗れるボードにすることもできます。
現在、ロングボードのフィンは、さまざまなアウトラインといろいろなサイズが市販されています。
加えて、ロングボードの場合、センターにロングボックスを使用していることから、センターフィンの位置を動かすだけで、フィンサイズをいちいち変更しなくても、いろいろなセッティングが可能となります。
これにサイドフィンのバリエーションも加えると、もう無限とも言える組み合わせとなってしまい、セッティングには上級者やプロでさえも頭を悩ませているのでは無いでしょうか?

今回は、個々のフィンについてその特性を説明するのではなく、セッティングによってフィンの特性がどのように変化するのかの基本的な部分を説明したいと思います。
この基本を理解すると、自分の持っているフィンをいろいろ組み合わせたり、位置を調整したりすることで、自分の乗り方に合ったサーフボードに仕上げることや、ボードの特性をさらに活かしたチューニングをすることが可能となります。

基本的な考え方77556147ad813fe4506f2520aad2b3c6-1024x937
セッティングを理解するために最初に言っておくことは、「センターフィン1枚だけで考えない」ということです。
一般的なスタビライザーやトライフィンの場合、必ずサイドフィンとセットで全体を見てイメージしてください。
この複数のフィンが合わさって作り出す1枚の仮想的なフィンこそがあなたのボードに付いているフィンなのだと考えるとセッティングが理解しやすくなります。

センターフィンとサイドフィンの大きさのバランスを変える
大きめのセンターフィンと小さめのサイドフィンの組み合わせるとフィン全体が作り出している仮想フィンの重心が後ろにずれ、安定した乗り味になります。
逆に小さなセンターフィンと大きなサイドフィンとの組み合わせでは仮想フィンの重心は前に移動するため動きの軽いセッティングとなります。

センターフィンを前後に移動する904deeacbccae769f3e32716ac70bd4e-1024x885
これは簡単にイメージできると思います。
センターフィンを後ろに移動することにより仮想フィンも後方にずれ、安定した乗り味となります。
逆に前方に移動すると仮想フィンも前方に移動し、動きの軽いセッティングとなります。

しかし、この場合、あまりサイドフィンと近づけ過ぎたセッティングには注意が必要です。
自分の受ける感覚ではボードが良く動き、ちょっと上手くなったような気分になりがちですが、実際にはクルマのワイパーのようなボードの動きになっているサーファーを多く見かけます。
これはボードのノーズをただ左右に振っているだけで、ターンをしているのとはまったく違う状況です。

マルチフィンの場合、前側のフィンと後側のフィンとの距離がドライブ感を生み出していると考えられるため、センターフィンを前に出しすぎたセッティングでは、ベースの狭いドライブの効きにくいフィンをセットした時と同じような状況になっているのではないかと想像できます。

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自分のライディングのどこをなおしたいのか、あるいはどこを伸ばしたいのかを考えながらフィンを調整すると、今のサーフィンが格段に良くなると思われます。
サーフィンは自分の感覚と実際の動きが違っていることが多いので、自分の感覚だけで判断していると、どうしても違った方向に行ってしまいがちです。
できれば、行きつけのお店の人や友達にどう変わったのかアドバイスしてもらったり、ビデオに撮ってもらったりして、自分のサーフィンがどのように見えているのかを確認しながら海に入ることをおすすめします。
今回はフィンのサイズと位置の関係だけしか書いていませんが、フィンにはこの他に、アスペクト比(面積と高さの関係)やスィープ角(後方への傾き角度)、硬度やフォイルなど、いろいろな要素があります。