4マンプライオリティー (その2)

前回の4マンプライオリティーの記事に関して何件かの質問があったので、システムについて少し解説します。
ただし、これはあくまでも観客レベルでの説明で、試合に出場する選手やコーチには不十分です。
ルールブックを読むといろいろなシチュエーションに対して細かく載っていますので、選手は必ずそちらを参照してくださいね。

 

プライオリティールール
通常のサーフィンの試合では波の奥側を確保した選手にその波に乗る権利が与えられていますが、これに対して選手のポジションに関係なく順番に波に乗る優先権を与えようというのがこのプライオリティールールです。
このルールが適用されることで選手どうしの波の取り合いがなくなり、優先権を手に入れた選手は、自分の好きな波を、好きな場所からテイクオフできることになります。

今までプライオリティールールはマンオンマンヒートでのみ使われていたのですが、最近のWSLの試合では4マンヒートでも採用されることが多くなっています。
来週から千葉県一宮で行われるWSL Ichinomiya Chiba Openでもこの4マンプライオリティーシステムが使われますので、ちょっとだけアタマに入れておいて頂けると楽しく観戦できると思います。

 

4マンプライオリティーシステム
このシステムは各ヒートスタート直後、4名の選手の優先順位が確定する間の部分に少しだけわかりにくいところがあります。
今回はそのあたりを中心に説明したいと思います。

  1. ヒートスタート時
    沖のテイクオフゾーンに4名の選手がそろった時点でヒートがスタートします。
    まだ誰もプライオリティーを持っていないので、通常の4マンヒートと同じように選手は自由にパドルすることができます。
    この時点でプライオリティーパネルは次のようになっています。スタート
  2. 最初にレッドの選手が波をつかまえ、ライディングをしたとします
    レッドに4thプライオリティーが与えられ、パネルはこのように変わります。(実際にはレッドがライディング後、沖のテイクオフゾーンへ戻った段階でプライオリティーが与えられます)
    ホワイト、イエロー、ブルーの各選手は互いに優先関係はありませんが、この3選手はレッドに対してだけ優先権を持っていて、この段階ではその優先権を失うことなく自由にパドルすることができます。
  3. 赤次にホワイトの選手がテイクオフしたとします
    ホワイトがライディングしたので、ホワイトの選手に4番目の優先権が与えられ、そしてレッドの優先権は一つ上がり3rdプライオリティーに変わります。
    レッドはホワイトに対してだけ優先権を持っていますが、もしレッドがパドルして波に乗り損なうとホワイトと優先権が入れ変わり、4番目に落ちてしまうことになります。
    この段階でもイエロー、ブルーの2選手は波をつかまえるため自由にパドルすることができます。
    そして2選手間では優先関係はありませんが、レッドとホワイトに対しては優先権を持っています。
  4. 赤白3番目にイエローの選手がテイクオフしたとします
    3番目の選手が波に乗った時点で、最後まで沖に残ったブルーの選手が自動的に1stプライオリティーを得ることになります。
    パネルが次のように変わり、ここから正式な4マンプライオリティーがスタートします。

青

 

4マンプライオリティーの基本ルール

  • 1stプライオリティーを持った選手は他のすべての選手に対して優先権を持ちます
  • 2ndプライオリティーを持った選手は3rd、4thプライオリティーの選手に対して優先権を持ちます
  • 3rdプライオリティーを持った選手は4thプライオリティーの選手にだけ優先権を持ちます
  • すべての選手は波に乗るためにパドルをしたり、テイクオフした時点で優先権が無くなります
  • プライオリティーを無くした選手は、沖のテイクオフゾーンに戻った時点で4thプライオリティーを手に入れることができます