JNB Fat3
――15年かけて、自分のために整えてきた一本
JNB Fat3 は、
「こういう人に向けて作ろう」と最初から決めて
生まれたモデルではありません。
むしろ逆で、
私自身が年齢を重ねる中で、
自分のボードに感じた違和感を、
一つずつ削り直してきた結果、
最後に残った形です。
速さを競うのではなく、早く波に入る
年齢とともに、
まず正直に向き合うことになったのが
テイクオフまでの時間でした。
力任せに漕がなくても、
波の斜面にスッと入り、
立つまでの動きが途切れないこと。
そのために、
ノーズまわりは無理に細くせず、
あくまで自然に、水をつかめる幅を残しています。
結果として、
「漕いでいる」という感覚よりも、
波に引き込まれていく感覚が強くなりました。
ターンは、起こすものではなく入っていくもの
一方で、
テイクオフが楽なだけのボードにはしたくありませんでした。
波のフェイスに立ったあと、
・向きを変えたいとき
・ラインを修正したいとき
・力を抜いてターンに入りたいとき
そのすべてで、
ボードが重く感じないこと。
そのため、
テール側は必要以上に幅を残さず、
動きの起点が自然に作れる形にしています。
「踏み込んで曲げる」のではなく、
入った分だけ、素直に返ってくる
そんな感触を狙いました。
大きな波でも、体に無理がかからないこと
JNB Fat3 は、
小波専用のボードではありません。
むしろ、
波のサイズが上がったときにこそ、
このボードの設計意図がはっきり出ます。
ターン中に体へかかる重力や負荷を、
できるだけ溜め込まないために、
テールロッカーは強くしすぎていません。
そのおかげで、
スピードを保ったまま
体を預けるようにターンできる。
無理に踏み込まず、
無理に耐えず、
ラインを描ける感覚があります。
安定感は、センターの考え方で作る
もうひとつ、
このボードで大切にしているのが
コントロールのブレを少なくすることです。
そのために、
アウトライン上のワイデストポイントと
ボリュームの中心は、
やや前方に設定しています。
これは、
直進安定性を高めるためだけではありません。
・パドル中の姿勢
・立ち上がる瞬間の安定感
・ボトムターンに入るまでの安心感
そうした一連の流れを、途切れさせないための配置です。
JNB Fat3 は、こうして出来上がりました
テイクオフが早く、
ターンは軽く、
大きな波でも体に無理がかからず、
動きに迷いが出にくい。
それらはすべて、
一つひとつの要素を
「今の自分にとって必要かどうか」で
選び直してきた結果です。
JNB Fat3 は、
年齢のためのボードではありません。
年齢の変化から逃げずに、
サーフィンを続けていくための形です。
もし今、こんな感覚があるなら
・テイクオフで一瞬遅れる
・ターンに入る前に力を使っている
・波が大きいと、体の負担が気になる
それは、
技術の問題ではなく、
ボードの前提が、今のあなたとズレているだけ
かもしれません。
JNB Fat3 は、
そんな違和感の延長線上で、
静かに答えを出してきた一本です。
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