サーフボード選びの中で、ここ数年よく聞くようになった言葉があります。
「このボード、何リッターですか?」
確かにリッター数は分かりやすい指標です。
浮力の目安になり、乗れる・乗れないの判断材料にもなります。
ですが——
リッターだけでボードを選ぶのは、かなり危険です。
同じ30リッターでも、
アウトライン、ロッカー、レール、厚みの配分が違えば、
そのボードはまったく別物になります。
例えば、
・幅が広くフラットなボードは、テイクオフは速いが動きは鈍くなりやすい
・ロッカーが強いボードは、コントロール性は高いがスピードは出しにくい
・レールが厚いボードは、安定するが波への食いつきは甘くなる
これらはすべて、同じリッターでも起こる違いです。
リッターは性能ではありません。
あくまで条件のひとつに過ぎないのです。
もう一つよくあるのが、
「とりあえず浮力があれば安心」という考え方です。
確かに浮力があればテイクオフは楽になります。
ですが、浮力がありすぎるとどうなるか。
・レールが入らない
・波に張り付けない
・スピードがコントロールできない
結果として、
「乗れているのに上達しない」状態に入ってしまいます。
逆に、浮力が足りなすぎる場合も同じです。
テイクオフが遅れ、良いポジションに入れず、
結局まともに波に乗れない。
大事なのは、
多すぎず、少なすぎない「機能する浮力」です。
そしてそれは、
体重や経験だけでなく、
・どんな波に入っているか
・どんなサーフィンをしたいか
・どのレベルに向かっているか
によって変わってきます。
リッターはあくまで「入口」。
その先にあるボード全体のデザインを見なければ、
本当に自分に合った1本にはたどり着けません。
次回は、
「レベルによってボードの選び方はどう変わるのか」
について書いてみたいと思います。
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