「その数値、誰の基準ですか?」

サーフボードを選ぶとき、
私たちは長さ、幅、厚み、リッター数といった
たくさんの数値を見ています。

プロサーファーのデータ。
若い頃、調子が良かった頃の数値。
ネットで「これが正解」と言われている数字。

けれど、ひとつ立ち止まって考えてみてください。
その数値は、誰のサーフィンを基準にしたものでしょうか。
本当に、今のあなたの体力や動き、
そして波との向き合い方に合っているでしょうか。

数値は便利です。
共通言語にもなります。
しかし、数値だけで決められたボードが、
必ずしもあなたのサーフィンを助けるとは限りません。

なぜなら、同じ数値であっても、
アウトライン、ロッカー、ボリュームの配置、
そして「どんな乗り手を想定しているか」によって、
ボードの性格はまったく別物になるからです。

かつて、
ハンドシェイプが主流だった時代。
シェイパーとサーファーの会話の中心は、
長さ、幅、厚み、レールフォイルでした。

ただし、
それぞれの数値を単独で評価することは、ほとんどありませんでした。
重要だったのは、
それらがどう組み合わさり
どう波の上で機能するか

どのシェイパーも、
一つひとつの数字に固執していたわけではなかったように思います。

近年、
マシンシェイプが普及し、
ボードの体積が数値化されるようになりました。
積分によって算出されるリッター数は、
ボードを説明するための便利な指標でもあります。

しかし、便利な数字ほど、
本質を単純化してしまう側面も持っています。

「長さを短くした分、幅を広げた。
だからボリュームは変わっていない。問題ない。」

「体重が ◯kgだから、ボードは ◯リッターが適正です。」

こうした説明は、
数値としては正しく聞こえます。
しかしそれだけでは、
ボードの性格や動き、
そしてあなたがどう波に乗るかまでは語っていません。

だからこそ、私はあらためて問い直したいのです。
大切なのは「正しい数値」ではなく、
あなたにとって意味のある数値」。

その数字は、
誰のサーフィンを基準に決められたものなのか。
そこに答えがないまま選ばれた一本は、
どこかで必ず違和感を生みます。

数値を見ることは、悪くありません。
ただ、
その数字が、あなたのためにあるのか

一度、問い直してみてください。

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