MAGIC BOARD

o0480064011251761612マジックボードって知っていますか?
このボードは薄いのになぜかテイクオフが早い。
大きな波でも小さな波でもこのボード1本でほとんど無難に乗りこなせてしまう。
いつでも自分の思ったとおりにすばやく動き、反応してくれるボード。
このようなサーフボードを私たちはマジックボードと呼んでいます。
サーフボードの性能や特性はアウトライン、ロッカー、ボリューム、レールフォイルなどの微妙な組み合わせで決まります。
しかし、そのボードの調子が良いかどうかを決定するもっと重要な要素はそのボードの特性が自分に合っているかということです。
サーフボードは自身で推進するための動力を持っていません。
車だったらアクセルさえ踏み込めばスピードをつけることが可能ですが、サーフボードではスピードをつけることだけでも体重の移動を繰り返し、波のパワーゾーンにボードをキープし続ける必要があります。
そしてすべてのマニューバーはそのスピードを保持したまま自分の体とサーフボード、そして波との絶妙なコンビネーションで組みあがっています。
しかも一連の動作を頭で考える時間はなく、無意識に行う必要があるのです。
このように考えると最高のサーフボードとは自分の体重や体型、乗り方に本当に適合したボードであることがわかります。
マジックボードはプロ選手や上級者だけに存在するものではありません。
すでに何年かサーフィンしている人ならば、過去に1本か2本思い当たるボードがあることでしょう。
マジックボードに出会うとサーフィンの世界はがらりと変わります。
サーフィンに対する感覚が今までとまったく変化し、同じ波でもサーフィンが何倍も楽しくなります。
そんな夢のようなボードが本当に存在します。
マジックボードは、その名のとおり、まさに魔法のサーフボードなのです。
しかし、おもしろいことに、そのマジックボードは誰が乗っても最高という訳ではありません。
体重や技術が違えばあたりまえの話ですが、たとえば、サーフィンのレベルや体重が同じ2人のサーファーがいて、一方の人が最高だと言ったボードが、もう一方のサーファーにはあまり良くないといったことがよく起こります。
脚力やターン時の加重のしかた、波の上で演技する主なポジションの違いなどが考えられますが、ライダーの乗り方のちょっとした違いで1本のサーフボードの評価が大きく違ってくるのです。
このことは、世界のトップサーファーの使っているボードが互いにほとんど似ていないことからもわかります。
ケリースレーターとミックファニングのボードはほとんど似ていません。
シェーパーが違うからあたりまえのことなのですが、たとえ同じシェーパーがデザインしたケリースレーターとロブマチャドのボードでさえも、まったくと言って良いほど似ていないのが現状です。
このようにマジックボード(最高のボード)とは、乗った本人にしかわからない、あなただけの魔法のボードなのです。