OGM Surf Logs」カテゴリーアーカイブ

マジックボードに出会うために

「自分に合うサーフボードが欲しい」
そう思ったとき、多くの人はまず、
長さ、幅、厚み、リッター数を気にします。

もちろん、それらは大切です。
ですが、本当に最初に考えるべきなのは、別のことかもしれません。

それは――
「自分は、どんなサーフィンがしたいのか?」
ということです。

速く走りたいのか。
大きなラインで気持ちよくターンしたいのか。
小波でもたくさん波に乗りたいのか。
それとも、もっと深いボトムターンをしたいのか。

あるいは、
今よりもっとラクに波を取りたいのか。
年齢を重ねても長く楽しめる1本が欲しいのか。

実は、
「自分にピッタリなボード」は、
体重やレベルだけでは決まりません。

その人がどんなサーフィンをしたいのか。
どんな波で、どんな気持ちで波に乗りたいのか。

そこによって、選ぶべきボードは大きく変わります。

例えば、同じ中級者でも、

軽快に動かしたい人と、
スピードをつなぎながら大きく乗りたい人では、
合うアウトラインも、ロッカーも、レールも変わってきます。

だからボード選びは、
単なる「サイズ選び」ではありません。

自分のサーフィンを、どう育てていきたいのか。
その方向を決める作業でもあります。

そして、もうひとつ大事なのは、
「今の自分」と「これから目指したい自分」を分けて考えることです。

今ラクに乗れるだけのボードを選ぶのか。
少し先の成長を見据えて選ぶのか。

その違いで、
未来のサーフィンは大きく変わります。

サーフボードは、
ただ波に乗るための道具ではありません。

その人の感覚やスタイルを作っていく、
とても大切な存在です。

そして、本当に自分に合った1本に出会えた時、
そのボードは、いわゆる「マジックボード」になります。

特別に高価なボードでも、
有名サーファーと同じモデルでもなく、
「なぜか自然に波に乗れて、ターンが決まり、サーフィンが楽しくなる」
そんな感覚を与えてくれる1本。

それは偶然ではなく、
自分のサーフィンや感覚に、本当にフィットしているからこそ生まれるものだと思います。

逆に言えば、
まだ「マジックボード」に出会えていないと感じているなら、
もしかすると、ボードの選び方そのものを少し見直してみるタイミングなのかもしれません。

数字や流行、誰かの評価だけで選ぶのではなく、
「自分はどんなサーフィンがしたいのか?」を基準に考えてみる。

そこから、本当に自分に合う1本への道が始まることもあります。

だからこそ、
数字だけではなく、
「どんなサーフィンがしたいのか」を考えることが、
本当に自分に合う1本に出会うためのスタートになるのだと思います。

もし今、

「何を選べばいいのか分からない」
「今のボードが自分に合っているのか迷っている」

そんな時は、
あなたの周りにいる、
本当にサーフィンとサーフボードを理解している人の話を聞いてみることも、とても大切だと思います。

数字や流行だけでは見えてこないものがあります。

波の乗り方。
ターンの質。
体の使い方。
そして、その人が目指しているサーフィン。

そういう部分まで理解した上で選ばれたボードは、
ただ乗りやすいだけではなく、
サーフィンそのものを変えていきます。

自分に合う1本とは、
スペック表の中にあるのではなく、
「どんなサーフィンをしたいのか」の中にあるのかもしれません。

OGM Surfboards

 

 

 

同じボードでも、ここまで変わる

フィンがサーフィンを決める

ここまで、
リッター、レベル、波――
ボード選びについて書いてきました。

ですが実は、
そのボードの性能を「最後に決めているもの」があります。

それが、フィンです。

フィンは「ただの付属品」ではない

多くの人が、フィンをこう考えています。
「とりあえず付いていればいいもの」
「ボードを買った時のまま」

ですが実際には――
フィンは、サーフボードの性能そのものを変えます。

同じボードでも、フィンを変えるだけで、
・スピードの出方
・ターンの伸び
・コントロールのしやすさ
・波への食いつき

すべてが変わります。

なぜそこまで変わるのか

理由はシンプルです。
フィンは、水の流れをコントロールするパーツだからです。

ボードのアウトラインやロッカーが「ベース」だとすれば、
フィンはそれをどう動かすかを決めるです。

例えば、
・ベースが広いフィン ドライブが強くなる
・立ち気味のフィン 回転性が上がる
・フレックスがあるフィン ターンに伸びが出る

こうした違いが、
そのままサーフィンの感覚として現れます。

「ボードが合わない」と感じたとき

ここで一つ、よくあるケースがあります。

「このボード、なんかしっくりこない」
「思ったより動かない」
「スピードが出すぎて怖い」

こう感じたとき、
多くの人は「ボードが合っていない」と考えます。

ですが実際には、
フィンが合っていないだけ
というケースが非常に多いです。

フィンを変えるだけで、
・扱いづらかったボードがコントロールできるようになる
・動かなかったボードがスムーズに反応するようになる

そんなことは珍しくありません。

ボードとフィンは「セットで考えるもの」

サーフボードは完成品ではありません。
フィンが付いて初めて、ひとつの性能になります。

つまり、
ボード選びとフィン選びは、切り離せないものです。

どんな波で使うのか。
どんなサーフィンをしたいのか。
そのボードがどんな特性を持っているのか。

それによって、
合うフィンは必ず変わります。

最後に

もし今、
「このボード、合っていないかもしれない」
そう感じているのであれば、

ボードを変える前に、
一度フィンを見直してみてください。

その1本は、
まだ本当の性能を出し切っていないかもしれません。

サーフボード選びとは、
ボード単体の話ではありません。

リッター、レベル、波、そしてフィン。
それらすべてが合わさって、
初めて「自分に合った1本」になります。

もし、
「自分に本当に合う組み合わせを知りたい」
そう感じているのであれば、

実際のボードとフィンを見ながら、
一緒に考えることもできます。

「なぜそのセッティングになるのか」まで含めて理解できると、
サーフィンは確実に変わります。

あなたのボードを、本来の性能で乗れていますか?

OGM Surfboards

 

 

波によってボードはどう変えるべきか

「このボード、どんな波でもいけますか?」

とても多い質問です。
そして結論から言うと――

どんな波でも「乗れるボード」はあります。
ですが、どんな波でも「良いサーフィンができるボード」は存在しません。

この違いを分けて考えることが、ボード選びでは非常に重要です。

波が違えば、求められる性能も変わる

サーフィンは、波という自然の上で成り立っています。
つまり、波の質が変われば、必要なボードの性能も変わります。

例えば――

パワーのない小波では
・テイクオフの速さ
・失速しないスピード
・フラットセクションでも走り続ける力

こういった性能が求められます。

この場合は、
幅があり、ロッカーが弱く、水の上を滑るようなボードが機能します。

パワーのある波・サイズのある波では
・フェイスに張り付く力
・レールのホールド性
・スピードをコントロールできる性能

が重要になります。

この場合は、
ロッカーがあり、レールがしっかり入るボードでないと、
スピードが出すぎてコントロールできなくなります。

1本で全部」は本当に可能か?

ここで多くの人が考えます。

「じゃあ、全部いける中間のボードがいいのでは?」

もちろん、それも一つの考え方です。
いわゆる「オールラウンドボード」です。

ですが――

その多くは、
「どの波でも70点」のボードです。

悪くはない。
けれど、特別良くもない。

もしあなたが
「どんなコンディションでも、とりあえず楽しめればいい」
のであれば、それも正解です。

ですが、

・小波でもしっかり走りたい
・良い波ではしっかりターンしたい

そう考えるのであれば、
波に合わせたボード選びが必要になります。

見落とされがちな「ホームポイント」

もう一つ大切なのは、
自分が普段入っている波を基準にすることです。

年に数回の良い波ではなく、
日常的に入っているコンディション。

そこにボードを合わせることで、
サーフィンの質も、上達のスピードも大きく変わります。

例えば――

普段はパワーのないビーチブレイクなのに、
サイズのある波を想定したボードを選んでしまう。

そうなると、
ほとんどの日でボードの性能を活かすことができません。

ボードは「波との対話」を変える道具

サーフボードは、単なる道具ではありません。

どこからテイクオフするのか。
どのラインを走るのか。
どのタイミングでターンするのか。

そのすべてを変えてしまうのが、ボードです。

つまり――
ボード選びとは、波との向き合い方を選ぶことでもあります。

「どんな波で、どんなサーフィンをしたいのか」

そこが明確になれば、
選ぶべきボードは自然と見えてきます。

もし今、ボード選びに迷っているなら、
サイズやリッターだけではなく、
どんな波で使うのか」から考えてみてください。

波に合ったボードに変えるだけで、
サーフィンは驚くほど変わります。

 

次回は、
サーフボードの性能をさらに引き出す重要な要素――
「フィンとの組み合わせ」について書いていきます。

OGM Surfboards

 

 

 

レベルによって、ボードの選び方はどう変わるのか

そのボード、本当に合っていますか?
――レベルで変わる正解のサーフボード

「自分に合ったボードが分からない」
そう感じている人の多くは、ひとつ大きな前提を見落としています。

それは、
レベルによって「正解のボード」はまったく違うということです。

例えば、同じ体重・同じ身長でも、
経験や技術が違えば、選ぶべきボードは大きく変わります。

初級者にとっての「乗りやすいボード」と、
中級者・上級者にとっての「良いボード」は、まったく別物です。

初級者の場合

まず優先すべきは、
「しっかり波に乗れること」です。

テイクオフが安定し、
波の上を真っ直ぐでもいいから走れること。

この段階で重要なのは、

・十分な浮力
・安定感のあるアウトライン
・スピードが出やすい設計

です。

ここで無理に「動かしやすいボード」を選んでしまうと、
そもそも波に乗る回数が減り、結果として上達が遅れます。

中級者の場合

ある程度波に乗れるようになってくると、
次に必要になるのは、
「コントロールできること」です。

ただ走るだけでなく、
ターンを入れ、ラインを描くための性能。

この段階では、

・レールがしっかり入ること
・スピードを抑えられること
・反応が素直であること

が重要になってきます。

ここでありがちなのが、
「速い=良いボード」という考え方です。

ですが、速すぎてコントロールできないボードは、
結果的にサーフィンを崩します。

上級者の場合

上級者になると、
求めるものはさらに明確になります。

「自分のサーフィンを表現できるかどうか」

スピード、ターンの質、ラインの自由度。
それらを高いレベルでバランスさせる必要があります。

この段階では、

・わずかなロッカーの違い
・レールの形状
・ボトムデザイン

といった細部が、
サーフィンの質に大きく影響してきます。

間違いやすいポイント

よくあるのが、
「上のレベルのボードを選んでしまう」ことです。

プロが乗っているから。
上手い人が使っているから。

そういった理由で選んだボードが、
自分のレベルに合っていないケースは非常に多いです。

ボードは、
「憧れ」で選ぶものではなく、
今と少し先の自分」に合わせて選ぶものです。

サーフボード選びは、
単純なスペックの問題ではありません。

どのレベルにいて、どこを目指しているのか。
そこを見極めることで、初めて「合う1本」が見えてきます。

もし今、

自分のボードに違和感があるなら、

それはレベルとボードがズレているサインかもしれません。

 

次回は、
「波によってボードはどう変えるべきか」
について書いていきます。

OGM Surfboards

 

 

 

「リッターが合っていれば大丈夫」——本当にそうでしょうか?

サーフボード選びの中で、ここ数年よく聞くようになった言葉があります。
「このボード、何リッターですか?」

確かにリッター数は分かりやすい指標です。
浮力の目安になり、乗れる・乗れないの判断材料にもなります。

ですが——
リッターだけでボードを選ぶのは、かなり危険です。

同じ30リッターでも、
アウトライン、ロッカー、レール、厚みの配分が違えば、
そのボードはまったく別物になります。

例えば、

・幅が広くフラットなボードは、テイクオフは速いが動きは鈍くなりやすい
・ロッカーが強いボードは、コントロール性は高いがスピードは出しにくい
・レールが厚いボードは、安定するが波への食いつきは甘くなる

これらはすべて、同じリッターでも起こる違いです。

リッターは性能ではありません。
あくまで条件のひとつに過ぎないのです。

もう一つよくあるのが、
「とりあえず浮力があれば安心」という考え方です。

確かに浮力があればテイクオフは楽になります。
ですが、浮力がありすぎるとどうなるか。

・レールが入らない
・波に張り付けない
・スピードがコントロールできない

結果として、
「乗れているのに上達しない」状態に入ってしまいます。

逆に、浮力が足りなすぎる場合も同じです。
テイクオフが遅れ、良いポジションに入れず、
結局まともに波に乗れない。

大事なのは、
多すぎず、少なすぎない「機能する浮力」です。

そしてそれは、
体重や経験だけでなく、

・どんな波に入っているか
・どんなサーフィンをしたいか
・どのレベルに向かっているか

によって変わってきます。

リッターはあくまで「入口」。
その先にあるボード全体のデザインを見なければ、
本当に自分に合った1本にはたどり着けません。

次回は、
「レベルによってボードの選び方はどう変わるのか」
について書いてみたいと思います。

OGM Surfboards

 

 

自分に合ったサーフボードの見つけ方

「自分に合ったサーフボード、どうやって選んでいますか?」

多くの人は、サイズやリッター数、あるいは乗りやすいという言葉を頼りにボードを選びます。
もちろんそれも大切な要素です。

ですが本当に重要なのは、
「そのボードが今の自分のサーフィンに何をさせてくれるのか」
という視点です。

テイクオフが早いだけのボード。
よく走るけれどコントロールが難しいボード。
軽く動くけれど波に置いていかれるボード。

どれも間違いではありませんが、
自分のレベルやスタイル、よく入る波に合っていなければ、
その性能はむしろ上達の妨げになることもあります。

サーフボード選びとは、
単に「スペックを合わせる作業」ではなく、
自分のサーフィンの方向性を決める行為です。

・どんな波に乗りたいのか
・どんなラインを描きたいのか
・どんなスピードをコントロールしたいのか

それによって、選ぶべきアウトラインも、ロッカーも、レールも変わってきます。

そしてもう一つ大事なのは、
「今の自分」だけでなく「少し先の自分」に合わせること。

今ちょうど乗れるボードではなく、
少しチャレンジが必要なボード。
でも無理をすれば応えてくれるボード。

そういう1本が、サーフィンを確実に変えていきます。

では、そのちょうどいい1はどうやって見つけるのか。

カタログや数値だけでは見えてこない部分――
そこに、本当に重要なヒントがあります。

それを紐解いていくと、
いくつかの共通したポイントが見えてきます。

多くの人が無意識にやってしまっているボード選びのズレ
レベルによって変わる正解。
普段入っている波との関係。
そして、見落とされがちなフィンの存在。

これらを一つひとつ整理していくことで、
「自分に合う1本」の輪郭は、はっきりしてきます。

次回はまず、
多くの人が陥りやすい
「リッター至上主義」という考え方の落とし穴について、
もう少し深く掘り下げてみたいと思います。

OGM Surfboards

 

 

 

 

フィンの話

フィンで、サーフボードはここまで変わる

サーフボードの性能は、フィンのセッティングで大きく変わることをご存じでしょうか。

フィンは、サーフボードの中でもっとも性能に影響を与えるパーツです。
どんなに自分に合ったボードでも、フィンが合っていなければ本来の性能は引き出せません。
逆に言えば、多少ボードが合っていなくても、フィンの調整によってその特性を自分に近づけることができます。

フィンの役割は「横滑りを推進力に変えること」

フィンは、単に横滑りを防ぐだけのものではありません。
横滑りをコントロールし、それを推進力へと変換する装置です。

たとえばスピードが欲しいと感じたとき。
ワンサイズ大きいフィンに変えると、グリップが増し、結果としてスピードが伸びることがあります。

ただし、ここには注意点もあります。
グリップが強くなりすぎると、ボードの反応はシビアになり、コントロールが難しくなります。

上級者であれば、その強いグリップを使ってより大きなマニューバーにつなげることができますが、
すべてのサーファーにとって扱いやすいとは限りません。

「少し滑る」ことが、乗りやすさになる

グリップの甘さは、決して悪いものではありません。
むしろ、車のハンドルの遊びのように、コントロールの余裕を生みます。

特に初中級者にとっては、このわずかな横滑りが
ターンのきっかけを作り、レールの切り返しをスムーズにしてくれます。

もし今、

・ワイプアウトが多い
・レールをうまく倒せない

と感じているなら、フィンをワンサイズ小さくすることで改善する可能性があります。

トライフィンは「3枚で1枚」と考える

トライフィンの場合、3枚すべて同じである必要はありません。

むしろ、前後でサイズを変えることで、ボードの性格を大きく調整することができます。

たとえば――

・サイドフィンを大きく、センターを小さく
加速性が高く、小回りが効く(小波向き)

・サイドフィンを小さく、センターを大きく
安定性が増し、スピードのある波でもコントロールしやすい

仮想フィンという考え方

マルチフィンは、それぞれが独立しているようでいて、
実際にはひとつの大きなフィンとして機能していると考えると理解しやすくなります。

前後のフィンサイズを変えることで、
この「仮想的なフィンの重心」が前後に移動します。

つまり、同じボードでもフィンセッティングによって
動きの軸そのものを変えることができるのです。

フィンを変えれば、サーフィンは変わる

サーフボードを変える前に、フィンを見直す。
それだけで、今のサーフィンが驚くほど変わることがあります。

もし今のボードに少しでも違和感があるなら、
それはボードではなく「フィンの問題」かもしれません。

シェイプショップでは、ボードの設計だけでなく、
こうしたフィンセッティングまで含めて乗り味を完成させていきます。

既製の組み合わせではなく、
あなたのサーフィンに対して最も自然に機能するバランスを、一緒に見つけていきましょう。

OGM Surfboards

 

 

 

 

速ければ、それで十分ですか?

「速ければ、それで十分ですか?」

サーフボードの性能を語るとき、よく出てくる言葉があります。
「速い」。

テイクオフが速い。
走りが速い。
とにかくスピードが出る。

確かにスピードは、サーフィンにおいて欠かせない大きな魅力です。

でも、速ければそれで十分なのでしょうか。

たとえば、テイクオフがやたらと速いボード。
少し波に押されればスッと前に出て、誰よりも早く立てる。

一見すると、とても良いボードに思えます。
しかし実際に乗ってみると、走り出しは速いのに、その後が難しい。

レールが入りにくい。
ターンのきっかけがつかみにくい。
スピードがありすぎて、波のフェイスに合わせきれない。

結果として、真っ直ぐ走るだけになる。
あるいは、スピードに振り回されてしまう。

ここで大切なのは、
テイクオフが速い=コントロールしやすい、ではないということです。

むしろ、速すぎるボードほどコントロールが難しくなることもあります。
まだ体勢や目線、ラインのイメージが整う前に、走り出してしまうからです。

では、本当に良いボードとは何か。

それは、
コントロールできるスピードを持っているボードです。

速いけれど暴れない。
走るけれど置いていかれない。
自分のタイミングでレールが入り、思ったところでターンが始まる。

そのときサーフィンは、
「ただ速い」から「乗れている」へと変わります。

上達していく人は、この違いを自然と感じ取っています。
だからこそ、ただ速いボードではなく、

「自分が扱えるスピードの中で、最大限に動かせるボード」

を選ぶようになります。

シェイプにおいても、このバランスがすべてです。

アウトライン、ロッカー、レール、ボリューム配分。
これらは単にスピードを出すためではなく、

コントロールできるスピードを作るため

に存在しています。

サーフボードはロッカーによって、
走っている状態で傾ければ自然に曲がるように設計されています。
そこにアウトラインやレール形状、ノーズからテールまでの厚みの変化が加わることで、
スピード、安定性、そしてターンの質が決まります。

この組み合わせによって、ボードの性格は大きく変わります。

イメージはシンプルです。

車ならハンドルを切った分だけ曲がる。
バイクなら傾けた分だけ曲がる。

その入力に対して正確に応えてくれること。
しかも唐突ではなく、コントロールできる範囲で。

その感覚をサーフボードで実現すること。
それがシェイプの目指すところです。

速さはゴールではなく、あくまで手段です。
そのスピードをどう使えるか。
どれだけコントロールできるか。
そこに、サーフィンの本質があります。

もし今、
「速いけどうまく乗れない」
「なんとなく乗れているけど、しっくりこない」

そんな感覚があるなら、ボードとのバランスを見直すタイミングかもしれません。

あなたにとってのちょうどいい特性はどこなのか。
それを一緒に見つけていくことが、本当に乗れる1本につながります。

ただ速いだけではなく、
乗れる速さを持った1本を。

OGM Surfboards

 

 

 

 

ターンの話

サーフィンのあらゆるマニューバーは、波に対して体が開くフロントサイドと、背中を向けるバックサイド――つまり左右のターンの組み合わせで成り立っています。
ボトムターンも、トップターンも、オフザリップも、カットバックも、すべては「右へ曲がる」「左へ曲がる」というシンプルな動作の連続です。
そう考えると、サーフィンという複雑に見える動きも、実はとてもシンプルな原理の上に成り立っていることが分かります。

つまり、ターンをしっかりと身につけることが、すべての技術の土台になります。
どんなに派手なマニューバーでも、その根底にあるのはターンの質です。
ターンがしっかりしていなければ、どこか不安定で、再現性の低いサーフィンになってしまいます。

一見シンプルな動作であるターンですが、その奥は非常に深いものです。
上手なサーファーのターンは、レールの入り方がとてもスムーズで、無駄な力みがなく、それでいてしっかりと波を捉えています。
ボードが自然に傾き、波のフェイスに沿って加速していくその動きは、力強さと同時に美しさを感じさせます。
逆に、どこか引っかかるようなターンや、途中で減速してしまうターンは、見た目にもぎこちなさが出てしまいます。

サーフィンの上手さは、そのままターンの質に表れます。
だからこそ一度、自分のターンを客観的に見てみてください。
スムーズにレールが入っていますか?
それともどこかでギクシャクしていませんか?
その違和感に気づくことが、上達への大きな一歩になります。

そして、きれいなターンを生み出すためには、技術だけでなくボードの存在も非常に重要です。
自分のサーフィンスタイルに合ったアウトライン、適切なロッカー、そしてレールの厚みや形状。
これらが噛み合ってはじめて、無理のない自然なターンが可能になります。
どれだけ技術があっても、ボードが合っていなければ、ターンはどこか不自然なものになってしまいます。

ターンはすべての基本であり、同時に最も奥が深い部分です。
だからこそ、もう一度「ターン」に意識を向けてみてください。
そこには、サーフィンを変えるヒントが必ずあります。

OGM Surfboards

 

 

上達するためのボード選び

サーフィンが上手くなりたい。
誰もがそう思って海に入っています。

では、そのために
どんなサーフボードを選べばいいのでしょうか。

多くの人はこう考えます。
「動かしやすいボード」
「軽くて反応のいいボード」
「プロが乗っているようなボード」

でも、ここにひとつ大きな落とし穴があります。
それは——
できる人のためのボードを選んでしまうことです。

上達を止めてしまうボード

サーフィンには段階があります。
まだテイクオフが不安定な段階。
波を横に走ることを覚える段階。
ターンを覚えていく段階。

この途中にいる人が、
操作性だけを求めたボードを選ぶとどうなるか。

・波に乗れない
・立ててもすぐ失速する
・ターンに入る前に終わる

つまり、
練習の回数そのものが減ってしまいます。
これが一番の問題です。

上達とは、センスではなく回数です。
良い感覚を何度も繰り返すことでしか、
体は覚えません。

上達を加速させるボード

では逆に、上達を早めるボードとは何か。
それはシンプルです。

「余裕のあるボード」

・テイクオフが早い
・少し遅れても波に乗れる
・立ったあとに考える時間がある

この余裕が、すべてを変えます。

テイクオフに成功する回数が増える。
波に乗っている時間が長くなる。
その中で、次の動きを試す余裕が生まれる。

結果として——
1
本の波から得られる経験値が増えていきます。

「難しいボード=上達する」は誤解

よくある考え方として、
「難しいボードの方が上達する」
というものがあります。

これは、半分正しくて半分間違いです。

確かに最終的には、
高性能なボードを乗りこなす必要があります。
でもそれは、
基礎ができた後の話です。

基礎ができていない状態で難しいボードに乗ると、
ただ失敗を繰り返すだけになります。
それでは、体は何も覚えません。

ボードは先生である

サーフボードは、ただの道具ではありません。
乗り手に対して、常に何かを教えています。

・この位置に立てば走る
・ここで体重をかければ曲がる
・ここで待てば波に乗れる

良いボードは、
正しい動きを自然に導いてくれます。

つまり、
ボードそのものが先生になります。

上達したいなら

最後にひとつだけ。

もし本気で上達したいなら、選ぶべきなのは
「今の自分にとって、一番気持ちよく波に乗れるボード」です。

カッコいいボードでも、
流行りのボードでもなく、
ちゃんと波に乗れるボード

そこからすべてが始まります。

サーフボードは、完成品を選ぶものだと思われがちですが、
本来は——その人に合わせて作るものです。

もし今、
少しでも「今のボードが合っていないかも」と感じているなら、
一度、あなたのサーフィンを聞かせてください。

体重や年齢だけでなく、
よく入るポイント、波のサイズ、
今できていること、これからやりたいこと。

それらをひとつずつ整理していくと、
その人に必要なアウトライン厚みの配分は、自然と見えてきます。

OGM Surfboards