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Snapper, FishChips, Small1, の違い

 

SNAPPER(スナッパー)

スナッパーは、最初から数値のレンジをかなり狭く設定して設計しています。
長さ・幅・厚み、どれか一つがズレると性格が変わってしまうため、削る側としても一番神経を使うモデルです。

特に意識しているのは、センター付近の厚みの置き方と、レールの落とし方です。
浮力を確保しすぎると反応が鈍くなり、削りすぎるとスピードが出ない。
そのギリギリのラインを狙いながら、数値だけでなく手の感覚で微調整しています。

ロッカーも必要以上に付けず、
「踏んだ分だけ前に出る」「角度を付けた分だけ返ってくる」
そんな感覚になるよう、全体のつながりを重視しています。

結果として、スナッパーは
サーファーの入力に対して正直なボードになります。
楽はできませんが、踏めば踏んだ分だけ答えが返ってくる。
その感覚を求める方に向けた一本です。

 

FISH CHIPS(フィッシュチップス)

フィッシュチップスは、スモールワンと共通する要素を持ちながら、
数値の取り方と削り方で性格を変えています。

大きな違いは、アウトラインの丸みと、レールのボリューム感です。
数値上は大きく変えていなくても、エッジに入るまでの厚みの残し方を調整することで、
踏んだ瞬間の軽さと、切り返しの速さを出しています。

また、ノーズからセンターにかけてのボリューム配分も、
スモールワンよりやや前寄りに感じるよう仕上げています。
これにより、走り出しが早く、テンポよく波をつないでいける感覚になります。

削っていても「動かして楽しいボードだな」と感じるモデルで、
反応の良さや軽快さを求めるサーファーには、この差がはっきり伝わるはずです。

 

SMALL ONE(スモールワン)

スモールワンは、数値そのものよりもバランスを最優先にしているモデルです。
極端な寸法にはせず、どこか一部が主張しすぎないよう、全体のつながりを丁寧にまとめています。

特に意識しているのは、デッキからレール、ボトムへの流れです。
段差や引っかかりを作らず、手で触ったときに自然につながるラインを目指しています。

ロッカーも、前後どちらかを強調するのではなく、
どのスピード域でも破綻しにくいカーブに設定しています。
結果として、テイクオフからライディングまで、安心感のある乗り味になります。

削っていても「これは失敗しにくいな」と感じるモデルで、
年齢やレベルを問わず、長く乗ってもらえる一本になるよう意識しています。

 

オーダーと数値について

モデルごとに基本となる設計思想はありますが、
実際のオーダーでは、数値をそのまま当てはめることはほとんどありません。

体重、パドル力、波質、普段どんなボードに乗っているか。
それらを踏まえたうえで、
どこに何ミリ残すか、どこを何ミリ落とすか
その積み重ねで一本を仕上げています。

数字はあくまで目安で、最後に頼るのは手の感覚です。
その人が海でどう動くかを想像しながら削る。
それがOGMのシェイプだと考えています。

 

 

 

トライ(3フィン)とクアッド(4フィン)の違い

ここで述べる内容は、あくまで OGM 個人のコンセプトと見解です。他のシェイパー・メーカー・ショップの考えを否定するものではありません。

サーフボードのフィン設定は、本数と配置によって「走り・安定性・ターン性能」が大きく変化します。
特にトライフィン(3フィン)とクアッド(4フィン)は、それぞれに明確な個性があり、乗り味も大きく異なります。

 

1. トライフィン(3フィン)の特徴

もっともスタンダードで教科書的な万能フィンセット。
幅広いコンディションで扱いやすく、安定したコントロール性能が魅力です。

特徴

  • 安定したドライブ感
  • コントロール性が高く、ターンの切り返しがしやすい
  • 直進性と旋回性のバランスが良い
  • パワーのある波でも安定性が高い
  • オールラウンドに対応できる定番セッティング

乗り味

トライ特有の「軸で回す」ターン感があり、
レールワークとピボット感のバランスが心地よい。

ひと言で言うと:
コントロール重視。安定したターン性能を求める方向け。

 

2. クアッド(4フィン)の特徴

センターフィンが無い分、抵抗が少なくスピード性能に特化したセッティング。
小波でも走り出しが速く、横への伸びに優れます。

特徴

  • 圧倒的な加速力
  • 小波でも走り出しが速い
  • レールホールドが強く、ターンの抜けが軽い
  • ピボットターン(軸で回す動き)はやや苦手

乗り味

横方向への伸びが強く、ダウンザラインでのスピードが抜群。
波に合わせて流れるようなサーフィンがしやすい。

ひと言で言うと:
スピード重視。速いブレイクや横の伸びを求める方向け。

 

3. ビッグウェーブでクアッドが主流になった理由

近年、ジョーズ・ナザレ・マーヴェリックスなどのビッグウェーブではクアッドが主流です。
その背景には、巨大で超高速の波に適した以下の特性があります。

圧倒的なスピード性能(最重要)

ビッグウェーブでは「遅い=危険」。
センターフィンがないことで抵抗が減り、
巨大なフェイスを滑り降りる際に必要な爆発的な加速が得られます。

超高速域でのホールド性能の安定

高速になるほどセンターフィンは刺さりすぎて抵抗になることがあり逆効果。
クアッドはレール側の4枚でホールドを分散し、バランスの良い安定感を生みます。
特に掘れた巨大なフェイスで高い評価を受けています。

高速でもライン変更がしやすい

ビッグウェーブのターンは、回すというより「ラインを切り替える」動作。
クアッドはレール to レールの切り返しが速く、
高速でもスムーズにライン変更ができます。

ガン(ビッグウェーブ用ボード)との相性

ガンは

  • 長い(9′10′
  • ロッカー強め
  • 細いピンテール
    という特徴を持ち、クアッドと非常に相性が良い。

細いテールでも十分なホールドと、抵抗の少ない滑走性能を両立します。

セーフティ面でのメリット

センターフィンが深く刺さると

  • ボードの反転
  • 失速
  • 転倒
    につながることがあります。

クアッドは刺さりすぎないホールドにより暴れにくく、
安全性の面でもメリットがあります。

 

4. ロングボードにおけるフィン設定の違い

ロングボードは長さ・重さ・レール長の影響が大きく、
トライ(21含む)とクアッドではショート以上に個性が分かれます。

ロングボード:トライフィン(21 を含む)

ロングの場合、一般的には「大きめセンターフィン+小さめサイド」の 21 を指すことが多い。

特徴

  • 最も安定し、コントロールしやすい
  • ターンの軸がはっきりして扱いやすい
  • ノーズライディング時のテールホールドが強い

乗り味

  • ピボット感のあるターン
  • 安定したライン取り
  • ノーズライディングとの相性が良い(特に大きめセンターフィン)

向くスタイル

  • クラシック~オールラウンド
  • ノーズ重視
  • 安定感・コントロールを求めるサーファー

ロングボード:クアッド(4フィン)

モダンロングを中心に採用が増えているフィンセット。

特徴

  • 抜群のスピード性能
  • 抵抗が少なく、重いロングでも走り出しが速い
  • ターンの伸びが良い

乗り味

  • ダウンザラインのスピードが圧倒的
  • カービングというよりフローする感覚
  • 掘れた波でもホールドが効く
    ノーズの安定感はトライに劣り、ピボットターンもやや苦手

向くスタイル

  • モダン系ロングボーディング
  • スピード重視
  • 速いビーチブレイク向け

 

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
お気軽にお問い合わせください。

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Small-1

Small-1は、小波での性能を重視しながらも、日常のメインボードとして使えるよう設計されたオールラウンドモデルです。

ボトムデザインはシングルからダブルコンケーブへと変化し、テイクオフの速さと効率的な加速を実現。力の弱い小波でもスピードを維持でき、セクションをつなぐ安定したドライブ感を生み出します。

レールはミディアムに設定し、直進時の安定感とターン時のリリース性を両立。スムーズなターンコントロールと扱いやすさを兼ね備えています。

サイズレンジは 5’7”から6’3” と幅広く、体重・レベルを問わず対応可能。特に初めて小波用ボードをオーダーする方に最適で、ビギナーからベテランまで安心して選んでいただけます。

「小波専用」にとどまらず、腰前後の小波から肩サイズのパワーのある波まで対応できる設計により、これ1本で普段のサーフィンをカバーできるメインボードとして活躍します。

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Fish Chips

小波を制するための、ハイパフォーマンス・オールラウンドモデル

「FishChips」は、小波でのスピードとパフォーマンスを両立させた、次世代のオールラウンド・コンペボードです。

特徴的なウイングフィッシュテールが鋭いドライブ感とスムーズな切り返しを生み出し、タイトなアプローチからのリリース性能を高めます。

ボトムには、回転性を損なわないようセンター寄りに設計した独自の AVチャンネル(オプション) を選択可能。水流を適度に絞り込み、加速性とホールド感をプラスすることで、パワーのない波でもスピードを途切れさせません。

推奨サイズは 5’6″~6’2″。コンペティションのヒートはもちろん、日常の小波セッションでも頼れる一本です。

AVチャンネルはオーダー時に指定可能です。

このモデルは、小波でも攻めのサーフィンを展開したいコンペティターはもちろん、中級者でも扱いやすい設計なので、普段のフリーサーフィンでパフォーマンスを重視するサーファーにも最適です。

小波での武器になる一本です。

 

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Snapper

小波を攻略する、エリートコンペティションモデル

「Snapper」は、スモールウェーブをただの練習ではなく、真の戦場に変えるためのパフォーマンスボードです。

速さとキレを両立する洗練されたデザインにより、弱い波でも加速を失わず、トップでのリリースやリッピングで確実にスコアを狙える仕上がりとなっています。

アウトラインはショートレンジのドライブを重視したコンパクト&ワイド設計。

エントリーロッカーは抑え気味で早い滑り出しをサポートしつつ、テールエリアにシャープなキックを配置することで、瞬間的な方向転換と爆発的なスナップを可能にします。

レールはやや薄めで、波の力を的確に捉え、繊細なレールワークからアグレッシブなターンまで自在に対応。

コンテストシーンで求められる「決定力のあるアクション」を小波の中でも引き出すことができます。

小波を言い訳にしないサーファーへ。

「Snapper」は、あなたのハイパフォーマンスを一切妥協させない1本です。

 

Snapper ― 小波を制する瞬発の刃

モデルコンセプト
Snapper は、小波のコンディションでもコンペティションレベルのパフォーマンスを最大限に引き出すためにデザインされたハイパフォーマンスショートボードです。
名前の由来となった「snap(瞬間的に切る動き)」の通り、リップでの鋭いスナップターンを武器に、小さな波でも攻めのライディングを可能にします。

デザイン特徴

  • アウトライン:短めで幅をしっかり持たせ、推進力と安定感を確保

  • ロッカー:エントリーは抑えめ、テールにかけて強めのキックを設計。小波での早いテイクオフとタイトなターン性能を両立

  • ボトム:シングル〜ダブルコンケーブで加速性とレスポンスを高め、素早いターンからのトップアクションを可能に

  • レール:やや薄めで鋭く、波のフェイスをしっかり捉える仕様

推奨ライディングシーン

  • 膝〜胸サイズの小波

  • コンペティションやアグレッシブなライディングを求める時

  • リップアクションやスナップターンを中心に攻めたい時

ライダータイプ

  • 小波でも「決め技」を出したいコンペティター

  • 小さい波を軽く捌くだけでなく、攻めのサーフィンを追求する中級〜上級サーファー

    サイズ推奨表(目安)

    体重 (kg) 推奨サイズ (ft/in) ボリューム (cl)
    55〜60kg 5’6”〜5’8” 24〜26cl
    60〜65kg 5’7”〜5’9” 25〜28cl
    65〜70kg 5’8”〜5’10” 26〜30cl
    70〜75kg 5’9”〜5’11” 28〜32cl
    75kg以上 5’10”〜6’0” 30cl以上

    ※あくまで目安。乗り手のスタイルや好みに応じて調整可能です。

    フィン設定のおすすめ

    • トライフィン(スラスター):最もバランスが良く、コンペシーンに最適

    • クアッド:小波時にさらなる加速を求めたいサーファーにおすすめ

    • フィンサイズ:体重や波のサイズに合わせ、やや小さめでレスポンス重視のフィンが相性◎

 

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サーフボード オーダーの流れ

OGMシェイプショップ

サーフボード オーダーの流れ

初めての方も、リピーターの方も、安心してご相談いただけるよう、オーダーの流れをご案内します。


① まずはご連絡ください

お電話やメールで「サーフボードの相談をしたい」とお伝えいただくだけでOKです。
まだ何も決まっていなくても大丈夫。お気軽にどうぞ。


② ご相談の方法を選べます

店頭での対面相談をご希望の方は、ご都合の良い日時を予約いただきます。
遠方にお住まいの方やお忙しい方は、そのままメールのやり取りでも構いませんし、LINEやメッセンジャーでのビデオ通話も可能です。


③ どんなことでもご相談ください

素材の違い、モデルごとの特徴、パドルのしやすさ、取り回しの良さなど、どんなことでも遠慮なくお尋ねください。


④ ご相談は何度でも無料です

納得いくまで何度でもご相談いただけます。
シェイプに入るまではすべて無料ですので、安心してじっくりご検討ください。


⑤ シェイプの立ち会いも可能です

ご希望があれば、シェイプ作業をご覧いただくことも可能です(もちろん無料)
目の前でボードが削られていく様子は、きっと特別な体験になるはずです。


お客様の「こんなボードが欲しい」を、じっくり時間をかけてカタチにしていきます。
まずはお気軽にご連絡ください。

お問い合わせはこちらから 090-2216-4376・メールフォーム 


 

Map

 

 

 

HPNR (High Performance Nose Rider)

HPNR(High Performance Nose Rider)は、ノーズライディングを中心にマニューバーを組み立てるロングボーダーのために開発された、OGMの提案するハイパフォーマンスモデルです。

このモデルの最大の特徴は、広めに取られたノーズエリアと、抑えめに設計されたノーズロッカー、そしてしっかりと反ったテールロッカーの組み合わせにあります。
これにより、ノーズでの安定感とコントロール性が格段に向上し、ビギナーから上級者まで、安心してノーズライディングに集中できるバランスの良さを実現しました。

特に、小さめの波での使用においては、その性能が際立ちます。
弱いパワーの波でもスムーズに走り、スピードを保ちながらセクションを抜けていく軽快さは、スモールコンディションでの試合においても高く評価されており、PERFORMERモデルよりHPNRを選ぶ選手も少なくありません。

オプションのスプーンコンケーブとの相性も良い

ノーズライディングは、ロングボードスタイルの基本であり、醍醐味でもあります。
HPNRは、その「基本」をしっかりと支えながら、単なるノーズライダーにとどまらず、動きの中でノーズへ、そしてまたターンへとつなぐフローの中にある「技」と「美しさ」を追求したモデルです。

ロッカーは強すぎず、かといって弱すぎず。重さも軽さもちょうどよく。
“ノーズだけじゃつまらない。でも、ノーズは絶対に外せない”。
そんなサーファーの感覚に寄り添い、ノーズもできるパフォーマンスボードとして設計されています。

ちょうど良い、が、ちょうどいい。
HPNRは、あなたのロングボードスタイルに新たな可能性をもたらします。

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Sakura

コントロール性能を高めた、進化系レディースクラシック

従来のクラシックボードにありがちな「重い・動かしづらい」という固定観念を打ち破るために、「Sakura」は設計段階から“操作性”を最優先に開発されました。

ロッカーはノーズ・テール共に抑えめに設定し、スムーズなグライド性能をキープ。
ボリュームはセンター寄りに配置しながらも、レール周りをやや薄めに仕上げることで、女性の体重でもしっかりとレールコントロールできるよう調整しています。
また、ボトムはエントリーロールからの緩やかなVボトムへとつながり、ターン時の切り返しを軽快に。
テール幅も若干絞り気味にすることで、クラシックスタイルながらも操作感に優れた仕上がりとなっています。

この一本が目指したのは、「クラシック=重厚」のイメージを保ちつつ、現代的なフィーリングを融合させること。

「Sakura」は、見た目もスタイルもクラシック、でも実際に乗ってみれば驚くほど軽快――そんなギャップを楽しんでいただけるボードです。

特に体格やパドル力に不安のある女性サーファー、クラシックに挑戦したい中級者の方におすすめのモデルです。

 

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Mid Length Surfboards

 

ショートでもロングでもない、ミッドレングスの絶妙なバランスは、スタイルとパフォーマンスを完璧に両立させ、あなたのサーフィンライフを次のレベルへ導きます。

そのデザインは、初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーに対応し、どんな波にも順応する汎用性を持ち、日本のように波が小さめな環境でも存分に楽しむことができます。

緩やかで自然なロッカーライン、薄めに仕上げられたレールフォイル、そしてスムーズなアウトライン。
この全てが組み合わさることで、小波から頭サイズの波まであらゆるコンディションで最高のパフォーマンスを発揮します。

ミッドレングスの魅力はその多様性にあります。
サイズやタイプによって、乗り味や性能が大きく変化するため、オーダーメイドの自由度が非常に高いのも特徴です。
さらに、あなたの技術レベルや体重だけでなく、ロングボードからミッドレングスに乗り換えるのか、それともショートボードから移行するのかによっても、最適な一本は異なります。

理想のミッドレングスに出会うことで、サーフィンの世界が一変する瞬間を体験できるでしょう。
これまでにない楽しさと可能性を、ぜひ手にしてください。

 

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OGM Tri Plane

テイクオフを早くするためにはどうすれば良いのか?

最近、パドル力が落ちてきたせいか、いつもこんなことを考えています。
ボードを大きくすれば解決するのは簡単ですが、それでは操作性が重くなってしまい、嫌だと感じるサーファーも多いのではないでしょうか。
テイクオフが早く、立ち上がった後も軽快で自由で、さらに速いサーフボード。
そんな夢のようなサーフボードを作りたいと常に思っています。

毎日のトレーニングで少しは改善できるかもしれませんが、私はシェイパーですので、サーフボードの改良のみで解決したいと考えています。😁

 

テイクオフの早いサーフボードを作るには

まず、パドルの速度を上げるためには、ボードに十分なボリューム(浮力)が必要です。
しかし、操作性を保ちながら回転性を良くするためには、ボードの長さを抑える必要があります。
結果として、短くて幅の広いサーフボードが理想となるのではないでしょうか?

ボードの幅を広げることには多くの利点があります。
テイクオフが早くなるだけでなく、安定性が増し、小波での加速性能が向上し、速度が低下してもライディングを続けやすくなるなどです。
しかし、幅広のボードにはデメリットもあります。
速度が上がるにつれてレールの切り返しが重くなり、縦の動きが難しくなるため、ライディングが2次元的でフラットなものになりがちです。

これを解消するために、幅広のボードではコンケーブの代わりに主にVボトムが採用されます。
Vボトムは、ボトムを流れる水を左右に逃す性質があるため、ロール方向のモーメントを軽減し、ボードを傾けやすくする効果があります。
このため、ロングボードやミッドレングス、レトロフィッシュなど、大きめのボードにVボトムが多く使われているのです。

しかし、Vボトムは揚力を生みにくく、ボードが走り出しても水に浸かっている体積があまり減らないため、速度が上がりにくく、加速や反応が鈍く感じられることがあります。
特に、最近のサーファーはコンケーブの持つ軽快な走りに慣れているため、Vボトムのボードを「遅くてまったりしている」と感じることが多いようです。

 

トライプレーンの利点

トライプレーンは、中央にコンケーブを施し、その両側にフラットなパネルを配置した3つの面(トライプレーン)で構成されています。
このボトム形状の理論は、Vボトムの頂点付近をコンケーブで置き換えることでスピード性を確保し、左右のフラットパネルでレールの切り返しを軽くするというものです。

実は、このトライプレーンのアイデアは新しいものではありません。
30年ほど前に、操作性の優れたコンケーブデザインとしてトリプルやクアトロなどのマルチコンケーブが流行しましたが、時代の流れと共に終息しました。
このときのコンケーブ配置が、現在のトライプレーンの原型となっています。

その後、サーフボードの主流はフルコンケーブデザインへと移行し、より小さく効率的なボードが求められるようになりました。
しかし、あれから30年が経ち、当時のサーファーたちも年を重ね、体重が増え、大きめのボードが必要になってきています。
このような状況では、トライプレーンはボードを大きくしても動きが重くならず、スピ
ードも遅くならないため、非常に有効なコンセプトです。

トライプレーンは、軽快で加速性が高く、レールの切り返しが軽いので、サーフボードの大きさを感じさせません。
さらに、シェイプ時の自由度が高く、さまざまな乗り味を作り出すことが可能です。

OGMでは、このデザインが幅広の小波用ボードやミッドレングス、SUPなど、十分な浮力を必要とするボードに対して非常に有効だと考えています。

 

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