OGM Surf Logs」カテゴリーアーカイブ

Mid Length Surfboards

 

ショートでもロングでもない、ミッドレングスの絶妙なバランスは、スタイルとパフォーマンスを完璧に両立させ、あなたのサーフィンライフを次のレベルへ導きます。

そのデザインは、初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーに対応し、どんな波にも順応する汎用性を持ち、日本のように波が小さめな環境でも存分に楽しむことができます。

緩やかで自然なロッカーライン、薄めに仕上げられたレールフォイル、そしてスムーズなアウトライン。
この全てが組み合わさることで、小波から頭サイズの波まであらゆるコンディションで最高のパフォーマンスを発揮します。

ミッドレングスの魅力はその多様性にあります。
サイズやタイプによって、乗り味や性能が大きく変化するため、オーダーメイドの自由度が非常に高いのも特徴です。
さらに、あなたの技術レベルや体重だけでなく、ロングボードからミッドレングスに乗り換えるのか、それともショートボードから移行するのかによっても、最適な一本は異なります。

理想のミッドレングスに出会うことで、サーフィンの世界が一変する瞬間を体験できるでしょう。
これまでにない楽しさと可能性を、ぜひ手にしてください。

 

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サーフィン改善計画(ターンを極める)

サーフィンは非常に難しいスポーツです。

多くのサーファーが「もっと上手くなりたい」と願いながらも、なかなか思うように上達できません。

たとえば、落ち着いたテイクオフからスムーズなボトムターン、軽いオフザリップ、波のフェイスを抜け、そして、安定したカットバック。
こんな感じで1本の波を乗り切ることができれば、周囲のサーファーからは、
「あいつは、上手い!」
とか、
「自分もあんなサーフィンがしたい!」
と思われることでしょう。

誰もが、カッコ良く、上手なサーファーになりたいと考えています。
それでは、上達するためには一体何が必要なのでしょうか?

 

海の中で感じるのは、多くのサーファーが自分に合わないボードに乗っているということです。

まず重要なのはテイクオフです。
自分が乗りたいと思った波に、他のサーファーより早くテイクオフできないような小さなボードでは話になりません。
波に乗れなければ、いつまで経っても上達できません。

一方で、大きすぎるボードにも問題があります。
サーフィンは船に乗るわけではないので、テイクオフが楽だからといって、ただ大きいだけのボードが良いわけではありません。
テイクオフの直後にはボトムターンが控えています。
大きすぎてコントロールが難しいボードでは、ここでアウトです。

 

サーフィンの上手さを決めるのはマニューバーの技術です。

マニューバーとは、ノーズの方向を変えるターンのことです。
ただし注意してほしいのは、ノーズを左右に振る動作と、ノーズの方向を正確に変えるターンは全くの別物だということです。

ターンは、ノーズを左右に振ることではありません。
最近では、短くて極端に幅の広いボードが人気ですが、幅広のボードは確かにテイクオフが速く、短いボードはノーズを左右に振るのも簡単です。
しかし、それは本来の意味での「ターン」ではありません。
実際に自分のライディングをビデオで確認すれば、
「こんなはずではなかった」
と気づくはずです。

サーフィンのマニューバーには、ボトムターン、トップターン、オフザリップ、ローラーコースター、フローター、アップスンダウン、カットバックなど多くの技があります。
これらすべてのマニューバーは、右のターンと左のターンの組み合わせで成り立っています。
この2つのターンをスピード、パワー、そして正確なコントロールをもって行えるサーファーこそが、本当に上手いサーファーなのです。

ターンとは、ボードを傾けながら走る動作のことです。

ボードを傾けると、その形状であるロッカーに沿って自然に曲がり始めます。
これは、バイクや自転車がコーナーを曲がる際の原理と同じです。

サーフボードは、動力を持っていません。
車やバイクならアクセルを開ければスピードが出ますが、サーフィンではそうはいきません。
ボードを走らせるには、サーファー自身が波の力を効率よく取り込み、それをスピードに変換しなければならないのです。
そして、サーフボードをコントロールする手段は、身体の重心移動だけに限られています。
このように、ターンの技術はサーファーのスキル、使用するサーフボード、波の状況という3つの要素の微妙なバランスによって成り立っています。

特にサーフボードにおいては、コントロール性が最も重要な要素です。
上達するためには、自分にぴったり合ったサーフボードを選ぶことが欠かせません。

サーフボードは非常に繊細な道具であり、ほんのわずかな違いが乗り心地に大きく影響します。
たとえば、テールの幅やロッカーの微妙な差が、そのパフォーマンスを左右します。
こうした小さな調整が、サーフィン上達のために必要なボードを生み出すのです。

プロやアマチュアのトップサーファーたちは、自分に最適なボードを手に入れるために真剣に取り組んでいます。
逆に、自分に合わないサーフボードを使い続けていては、いつまで経っても上達は望めません。


サーフボードで悩んでいる方、ぜひ一度OGMシェイプショップへ来てみませんか?

あなたにぴったりのサーフボードはあなたのサーフィンを劇的に変えます。
OGMシェイプショップでは、より高いレベルであなたに最適なサーフボードを提供します。
「自分に合ったサーフボード」
とは、あなたの思い通りに乗れるボードのことです。
あなたに合わせて作られたボードは、操作性が良く、自分の手足のように自由で快適です。

OGMは、多くのプロサーファー向けのサーフボードを手がけていますが、その同じクオリティと手順で、あなたのオーダーに対応します。
まず、あなたのライディングスタイルやレベル、使用する波のサイズやコンディション、さらには目指すサーフィンについてお話を伺い、最適なサーフボードを決定します。

 

現在お使いのサーフボードをお持ちいただくことをおすすめします。

次のボードを最高のものにするためには、今乗っているボードの情報がとても重要です。
そのボードをどのように感じているのか、
たとえば、
「もう少しスピードが欲しい」
「もっと軽快な動きがしたい」
「テイクオフがさらに速いボードが欲しい」
などの評価を教えてください。
ビデオや写真があれば、さらに具体的なアドバイスが可能です。

目の前に基準となるボードがあれば、シェイパーは次に作るボードのイメージを具体的に掴むことができます。
このやり取りは、理想のサーフボードを作り上げるために欠かせない時間です。

ぜひ OGMシェイプショップ で、あなたのサーフィンライフを一変させるサーフボードを手に入れてください。
新しいボードが、あなたのサーフィンの可能性を大きく広げます!


OGMエントリーボード を無料貸出中!

OGMシェイプショップでは、オーダーいただいたボードが完成するまでの1~2カ月間、ターン技術を確実に習得していただくために、OGMエントリーボード を無料で貸し出しています。

このボードは、初心者がレールを使ったターンの基礎をマスターするため、また中級者が本物のターン技術を再確認・向上させるために設計された特別なものです。

OGMエントリーボード は少し大きめに作られており、操作が簡単です。
テイクオフの早さ はボトムターンの余裕を生み、ボトムターンがしっかりできることでトップターンもスムーズになります。
この組み合わせが、アップ&ダウンの基本動作を支えます。
また、少し長めのボードはピッチが安定するので、特にカットバック後半部分でのスピードを維持しやすくなります。
これにより、全体を通してつながりのあるライディングが可能となります。
ぜひ、この期間に、テイクオフやターンの基本技術を再構築してみてください。


あなたのサーフィンは上達していますか?
今のボードを使い続けていて、本当に大丈夫でしょうか?
もしかしたら、もっと自分にぴったりのボードがあるかもしれません。

あなたに合わせて作られたボードは自分の手足のように自由で快適です。
あなたは、まだまだ上手くなれます!

 

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
お問合せはこちら

 

 

 

OGM シェイプショップ(自分に合ったサーフボードを手に入れる)

OGMは乗りやすいボードにこだわります。
あなたは自分に合ったサーフボードに乗れていますか?
自分に合ったボードとは、あなたがうまく乗れるサーフボードのことです。
あなたに合わせて作られたボードは、操作性が良く、自分の手足のように自由で快適です。

あなたが求めるサーフィンスタイルは?
サーフィンの頻度はどれくらいですか?
理想の波の大きさや、サーフボードのタイプ、スキルレベルは?

あなただけのサーフボードを作るために、これらの情報が必要です。

OGMシェイプショップでは直接シェイパーと会話しながらオーダーを受ける方法を取っています。
どんなサーフボードが自分に合うのかわからない方
欲しいボードのイメージがうまく説明できずにお困りの方
サーフィン上達のため、どのボードを選ぶべきか悩んでいる方

一緒に考えてみませんか?
必ずあなたにぴったりのボードが見つかります。
そして、あなたのサーフィンは必ず向上します。

OGM シェイプショップでは、希望によりシェイプの立会いが可能です。
シェイプルーム外からの見学もできます。

 

サーフボードは扱いやすいものであるべきです。
あなたのために特別に作られたものであるべきです。
そして、楽しいものであるべきです。

今、あなたは自分にぴったりのサーフボードに乗れていますか?
もっとサーフィンを上達させたいと思いませんか?

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
お問合せはこちら

OGM ShapeShop (OGMシェイプショップ)
〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越874-101
TEL:090-2216-4376
FAX:0467-33-1822
info@ogmsurf.com

 

人生を乗り切るボード

20年以上も前のこと。
一緒にサーフィンを始めた幼なじみであり、一番の親友が、
「波に乗れるボードは作れても、人生を乗り切れるボードは作れないだろう」
と言ったことがある。
もちろん、冗談で言ったのだろうが、振り返ると、この言葉が私のシェイプに対する考え方を大きく変えたのかもしれない。

それまでもシェイプに全力を注いでいたが、乗り手の人生まで考えてシェイプをするという発想はなかった。
サーフボードは波に乗るための道具であり、いかに性能を追求するかに意識を向けていた。

しかし、「人生を乗り切るボード」と言われたとき、まず浮かんだのは、サーフィン人生をより豊かにするためのボードだった。
扱いやすく、快適で、上達を感じられるボード、そして何よりサーフィンがさらに楽しくなるボード。
天気の良い日、サーフボードに座り、海の上に浮いているだけで幸せを感じられ、簡単に波に乗れて自由自在なマニューバーが描ける、そんなボードこそが「人生を乗り切るボード」だと思った。

「どうすれば乗り手が喜ぶボードをシェイプできるか?」
「どんなボードなら、乗り手の人生を豊かにできるだろうか?」
そんな問いを抱き、その人のサーフスタイルに合った唯一のボードを作ることが、私にとってのシェイプの新たな目標となった。
性能や完成度も重要だが、何よりも乗り手にぴったり合っていることが大切だと思うようになった。

単に性能を追求するのではなく、乗り手が「これが最高だ」と思えるボードを作りたい。
その願いが、私のシェイプへの情熱となった。
いつからかシェイプは仕事ではなくなり、1日に何本シェイプしても苦ではなく、シェイプしているときは純粋に楽しく、幸せな気持ちに満たされるようになった。

サーフボードのオーダーを受ける際には、乗り手が本当に望むものを理解するのが難しい。
「今日は波、どうだった?」
「いい波、乗れた?」
OGMシェイプショップでは、そんな何気ない会話から始まり、どんな波で、どんなサーフィンをしたいのかを話すうちに理想のボードが見えてくる。

「人生を乗り切るボード」

自分の想いが詰まった、世界に一本しかない、自分だけの最高のボード。
もしかすると「マジックボード」とは、そんなボードのことなのかもしれない。

 

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
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サーフィンは難しいスポーツです

サーフィンは難しいスポーツです。

サーファーは、誰もが上手くなりたいと思っていますが、なかなか上達できません。
そもそも上手くなるためには、まず、波に波に乗らなくては始まりませんが、この一番最初に来るテイクオフがそもそも簡単ではありません。
一生懸命パドルしてるのだけど、なかなかボードが滑り出さず、やっとテイクオフできたと思ったら、その瞬間に、波が底掘れしてパーリングなんてこと、よくありますよね。
また、待っていた波が自分の前にやってきても、突然他のサーファーが横から現れて簡単に波を奪ってしまうこともあります。
それに加えて、体力の衰えや気力の低下、体重の増加など、挙げればきりがありません。
本当にサーフィンは難しいスポーツですね。

 

サーフボードで解決できるかもしれません。

私は、これらの困難な問題のほとんどが、自分に適した適切なサーフボードを手に入れることで解決できると考えています。
ボードが小さすぎると、パドリングの速度が遅くなり、波をキャッチすることができません。

逆に、ボードが大きすぎると、操作性が悪く、水中で機敏に動くことができず、波に対する正確なアプローチができません。
確実に乗ることができる自分に合ったボードを持つことで、あなたのサーフィンは確実に進歩するでしょう。
サーフボードにはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や選ぶ基準は無数に存在します。
氾濫する情報の中で、サーファーが本当に自分に合ったボードを手に入れるのはなかなか難しいことです。
見た目がほとんど同じように見えるサーフボード も、わずかな違いでその特性が大きく変わります。
一方のボードは簡単に乗れるのに、他方のボードはテイクオフすらできないということが本当に起こるのです。

 

自分にぴったり合ったサーフボードを手に入れる。

自分にぴったり合ったサーフィンボードを手に入れるために、OGMは2010年に シェイプ ショップ をオープンしました。OGMでは、多くのプロ選手用のサーフボードをシェイプしていますが、同じ手順でオーダーを受け付けます。
あなたのライディングスタイル、レベル、使用する波のサイズやコンディション、目指しているサーフィンのスタイルなど、さまざまな情報と要求を話し合い、最適なサーフボードを決定します。
プロ選手たちは目的のサーフボードを手に入れるために、妥協することなく努力します。

自分に合わないボードを無理に乗り続けることは、将来においてもったいないと思いませんか?
海で他のサーファーよりも速く、簡単にテイクオフし、スムーズなライディングができることは楽しいと思いませんか?
自分にぴったりのボードと出会うことで、あなたのサーフィン人生は大きく変わるでしょう。
自分に最適なボードを知るために、今すぐ行動しましょう。
自分に合ったサーフボードを手に入れることを早く実現させてください。

 

サーフィンは、一生のスポーツです。

私は、サーフィンが単なるスポーツだけにとどまらず、むしろ生き方そのものや人生そのものだと考えています。
天気の良い日に、お気に入りのボードで、波待ちをしているだけでも幸せな気分にさせてくれます。
OGM シェイプ ショップ で、自分のサーフスタイルやライフスタイルに最適なサーフボードを手に入れてください。

サーフボードは扱いやすいものであるべきです。
あなたのために特別につくられたものであるべきです。
そして、楽しいものであるべきです。
私は喜んであなたのお手伝いをします。

 

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
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OGM Tri Plane

テイクオフを早くするためにはどうすれば良いのか?

最近、パドル力が落ちてきたせいか、いつもこんなことを考えています。
ボードを大きくすれば解決するのは簡単ですが、それでは操作性が重くなってしまい、嫌だと感じるサーファーも多いのではないでしょうか。
テイクオフが早く、立ち上がった後も軽快で自由で、さらに速いサーフボード。
そんな夢のようなサーフボードを作りたいと常に思っています。

毎日のトレーニングで少しは改善できるかもしれませんが、私はシェイパーですので、サーフボードの改良のみで解決したいと考えています。😁

 

テイクオフの早いサーフボードを作るには

まず、パドルの速度を上げるためには、ボードに十分なボリューム(浮力)が必要です。
しかし、操作性を保ちながら回転性を良くするためには、ボードの長さを抑える必要があります。
結果として、短くて幅の広いサーフボードが理想となるのではないでしょうか?

ボードの幅を広げることには多くの利点があります。
テイクオフが早くなるだけでなく、安定性が増し、小波での加速性能が向上し、速度が低下してもライディングを続けやすくなるなどです。
しかし、幅広のボードにはデメリットもあります。
速度が上がるにつれてレールの切り返しが重くなり、縦の動きが難しくなるため、ライディングが2次元的でフラットなものになりがちです。

これを解消するために、幅広のボードではコンケーブの代わりに主にVボトムが採用されます。
Vボトムは、ボトムを流れる水を左右に逃す性質があるため、ロール方向のモーメントを軽減し、ボードを傾けやすくする効果があります。
このため、ロングボードやミッドレングス、レトロフィッシュなど、大きめのボードにVボトムが多く使われているのです。

しかし、Vボトムは揚力を生みにくく、ボードが走り出しても水に浸かっている体積があまり減らないため、速度が上がりにくく、加速や反応が鈍く感じられることがあります。
特に、最近のサーファーはコンケーブの持つ軽快な走りに慣れているため、Vボトムのボードを「遅くてまったりしている」と感じることが多いようです。

 

トライプレーンの利点

トライプレーンは、中央にコンケーブを施し、その両側にフラットなパネルを配置した3つの面(トライプレーン)で構成されています。
このボトム形状の理論は、Vボトムの頂点付近をコンケーブで置き換えることでスピード性を確保し、左右のフラットパネルでレールの切り返しを軽くするというものです。

実は、このトライプレーンのアイデアは新しいものではありません。
30年ほど前に、操作性の優れたコンケーブデザインとしてトリプルやクアトロなどのマルチコンケーブが流行しましたが、時代の流れと共に終息しました。
このときのコンケーブ配置が、現在のトライプレーンの原型となっています。

その後、サーフボードの主流はフルコンケーブデザインへと移行し、より小さく効率的なボードが求められるようになりました。
しかし、あれから30年が経ち、当時のサーファーたちも年を重ね、体重が増え、大きめのボードが必要になってきています。
このような状況では、トライプレーンはボードを大きくしても動きが重くならず、スピ
ードも遅くならないため、非常に有効なコンセプトです。

トライプレーンは、軽快で加速性が高く、レールの切り返しが軽いので、サーフボードの大きさを感じさせません。
さらに、シェイプ時の自由度が高く、さまざまな乗り味を作り出すことが可能です。

OGMでは、このデザインが幅広の小波用ボードやミッドレングス、SUPなど、十分な浮力を必要とするボードに対して非常に有効だと考えています。

 

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「EPSはどうも・・・」と言う人のために、

 

乗りやすいEPSをもとめて(サーフボードの芯に乗る)

EPSは、軽量でありながら高い強度を持つ非常に優れた素材で、とても大きな可能性を持っています。
しかし、EPSボードに対するサーファーの評価はさまざまです。
熱烈なファンの中には、サーフボードはEPSでないとダメだと信じる人もいれば、EPSは苦手だという人も数多く存在します。

EPSの長所としては、軽量性、優れた加速性、軽快な動き、高い強度などがあげられます。
一方、短所としては、ボードが跳ねやすくなること、不安定感やフワフワ感があること、速度変化が敏感すぎて走波性に劣ること、大きな波に対してのドライブ性が弱いことなどが指摘されています。

ここで冷静に考えてみると、これらの短所のほとんどは、EPSの長所である軽量性に起因していることがわかります。
すなわち、短所を解消するためには、軽さという長所を犠牲にしなければならないという真逆のジレンマを抱えているということです。

OGMでは、重さの要素を「慣性」と「慣性モーメント」の2つに分けて分析することで、この問題を解決できるのではないかと考えました。

 

「慣性」と「慣性モーメント」

「慣性」と「慣性モーメント」は物体の運動に関連する物理的な性質であり、それぞれ異なる意味を持っています。
例えば、物体が静止している場合、「慣性」は物体がその状態を維持しようとする性質であり、物体の運動状態を変えることに抵抗します。
同様に、物体が運動している場合にも「慣性」はその運動を維持しようとします。
この「慣性」は物体の質量に比例します。
つまり、質量が大きいほど物体はより大きな「慣性」を持ちます。

一方、「慣性モーメント」は物体自体の回転運動や方向性に関連する性質です。
物体が回転している場合、「慣性モーメント」は回転運動に対する物体の抵抗を示します。
具体的には、物体の形状や質量の分布によって決まり、物体が回転軸まわりにどれだけ質量が集中しているかを表します。
回転軸から質量重心までの距離が大きいほど、「慣性モーメント」は大きくなります。

 

サーフボードの場合、「慣性」はボードの運動方向やドライブの安定性に関与しており、重量が重ければ良いというわけではありませんが、乗りやすさに関しては一定の関連性があると考えられます。
ボードが極端に軽くなると、「慣性」が小さくなり、その結果、跳ねやすくなったり、フワフワした感触が生じたり、波の起伏に対する速度変化の大きさや走波性の低下に影響を与える可能性があります。
これらの要素が一般のサーファーにとってEPSボードを難しく、乗りにくいと感じさせる要因となっていると思われます。

これに対し、「慣性モーメント」はサーフボードのコントロールにおいて重要な役割を果たします。
軽量なサーフボードは、下図のどの回転軸に対しても小さな「慣性モーメント」を持つため、敏捷性が高く軽快な動きが可能です。
Roll(ロール)方向の回転軸に対する「慣性モーメント」が小さければ、レールの切り返しなどのボードコントロールが軽くなり、素早く正確な動きが実現できるはずです。
Yaw(ヨー)方向の「慣性モーメント」は、波のトップでのボードの返しの軽さに大きく影響すると思われます。
また、Pitch(ピッチ)方向の「慣性モーメント」の軽さは、波の斜面にボードを素早く的確に合わせるためにはとても重要な要素です。

このように、これら3方向の「慣性モーメント」の大きさは、サーフボードの基本性能に大きく関与しています。

 

フォーム重量の20~30%(ショートボードで約200g程度)のバランスシャフトがストリンガーに沿って埋め込まれている

 

zero-G コンセプト(ボードの芯に重量を集める)

zero-Gでは、フォーム重量の20~30%(ショートボードで約300g程度)の金属製バランスシャフトをボードの重心付近に追加することによって、「慣性」を増加させ、乗りやすさ、ドライブ性、走波性、安定性を向上させています。
この追加された重量は両足の真下のストリンガーに沿って位置するため、ボードのRoll(ロール)方向に対しての「慣性モーメント」は全く増加しません。

zero-Gは、最軽量に作られたEPSボードと同等の瞬発性、正確なコントロール性、機敏性、を持ちながら、PUボードのような乗りやすさ、安定性、ドライブ性を合せ持つ、非常に取り扱いの容易なEPSサーフボードに仕上がっています。

zero-Gは、ボードの芯に乗っている感触が味わえるサーフボードです。

 

 

 

 

 

 

GMとGHDとの違いについて


GMGHDの最大の違いは、テール部分のアウトラインにあります。
図の通り、GMGHDよりもテールエンドのアウトラインが広く設計されています。

この広いテール面積のおかげで、GMは波から受けるパワーが増し、小波でも加速性の高いボードに仕上がっています。
「それなら、もっとテールを広くすれば、さらに加速の良いボードになるのでは?」と思うかもしれませんが、テールを広げすぎるとコントロール性が失われてしまいます。

サーフボードはレールを使って傾けながらターンします。
特に、ボトムターンからトップターンへの切り返しの際、広いテールのボードは左右のレールの入れ替え時に反応が重くなる傾向があります。
これは、波が大きくなってスピードが増すほど顕著に現れます。

一方、GHDはテールエンドがやや狭くデザインされています。
これは、大きめの波でスピードが上がった際のコントロール性を向上させ、レールの切り返しをスムーズにするための設計です。
結果的に、テール部分のアウトラインカーブが強くなり、レール・トゥ・レールのカービング性能も向上しています。
小波での加速性能はGMに若干劣るものの、標準的な波以上のコンディションでは非常にバランスが取れた完成度の高いボードとなっています。

 

GMGHDはあくまで基準点

今回はGMGHDの特徴的な性質について説明しましたが、実際にシェイプされるボードが100% GM、または100% GHDというケースはほとんどありません。
OGM Surfboards
の約95%はオーダーメイドのハンドシェイプで、ほとんどのボードはライダーとシェイパーの打ち合わせを経て、これら2つのモデルの中間的なデザインに調整されることが多いです。

サーフボードは、見た目の少しの違いで乗り味が大きく変わります。
ボードのタイプは無限にあり、モデル名だけにとらわれるのではなく、自分のサーフィンスタイルに合ったボードを考えることが大切です。

  • どんな波に乗るのか?
  • サイズは?
  • 素材は?

じっくり検討して、自分に合ったボードを選びましょう。

 

自分にぴったりのボードがサーフィンをもっと楽しくする

最適なボードを見つけるためには、ショップの店長さんやシェイパーと直接相談するのが一番です。
自分にぴったりのボードは、間違いなくサーフィンをより楽しいものにしてくれます。

 

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MATRIXシリーズ – 遠方のサーファーにも最適なボード調整を実現するシステム

MATRIXシリーズとは?

OGM MATRIXシリーズは、シェイプルームに来られない遠方のサーファーでも、ライダーと同様に個別のボード調整を受けられるシステムです。

あなたに本当にフィットするサーフボードをシェイプすることは、非常に難しい作業です。
ハンドシェイプでは、現在乗っているボードを持参し、その良し悪しをシェイパーと話しながら、次に作るボードの調整を決めていきます。
アウトライン、ロッカー、レール、コンケーブの配置など、すべてを細かく計測しながら作業を進めるのです。
これはライダーごとの個性を正確に反映するために不可欠なプロセスであり、これまではシェイプルーム内でしかできない専門的な作業でした。

しかし、MATRIXシリーズは精密なプロファイリングシステムを導入することで、この課題を解決しました。
このシステムの最大の強みは、現在乗っているボード(※OGM MATRIXシリーズであることが前提)のアウトライン、ロッカー、レール、コンケーブの配置が正確にデータ化されている点にあります。

あなたが「もう少しスピードが欲しい」「波のトップでの反応を向上させたい」「ボードの切り返しを軽くしたい」と感じたとき、そのフィードバックをもとに、実物がなくても的確な調整を加えた次のボードをシェイプできるのです。

さらに、マシンシェイプの導入により、シェイプ作業の効率化が可能になりました。
これにより、従来のハンドシェイプと比べてコストを大幅に削減し、高品質なボードを低価格で提供できるようになっています。

 

MATRIX GHD – コンペボードの中心を担うモデル

MATRIX GHDのベースとなるGHDモデルは、大澤伸幸プロがJPSAグランドチャンピオン獲得時に使用した、ハンドシェイプによるボードであり、OGMのコンペティションボードを代表するモデルです。
アウトラインやボリューム配分をボード中央に集めたデザインにより、体重移動に対するレスポンスが速く、高いコントロール性を誇ります。
さらに、波の切り立ったフェイスやポケットでのカービング性能に優れ、さまざまな波のコンディションに対応できる安定した性能を備えています。

あなたに最適なボードを作るプロセス

1本目:基準となるボードを決定

最初のボードは、あなたとシェイパーとの十分なミーティングを経て、GHDをベースに最適なサイズを決定していきます。
遠方の方は、メールでのやり取りや動画の送付を通じて、レールの調整やコンケーブの配置、ボリューム配分などを検討しながら進めます。

こうして完成した1本目のボードは、今後あなた専用のモデルとして確立され、シェイプデータが保存されます。
この段階で、一般的なマシンシェイプボードと同等以上の性能を確保できるはずです。

 

2本目以降:精密なカスタマイズで理想のボードへ

ここからがMATRIXシリーズの真価を発揮するフェーズです。
MATRIX
シリーズは、高度なプロファイリングシステムを活用し、完璧な再現性を持ちながらも細かな調整が可能です。

例えば、今のボードに満足しているものの、
「もう少しセクションを抜けるスピードが欲しい」
と感じた場合、他の部分はそのままに、コンケーブを深くする、またはロッカーを調整してスピード性能を高めることができます。
また、マシンシェイプを活用することで、従来のハンドシェイプでは難しかった微調整も高精度で再現可能となりました。
シェイプデータを蓄積しながら最適なデザインを追求できるため、より完成度の高いカスタムボードをリーズナブルな価格で提供することができます。

 

MATRIXシステムが証明した実績

実際にこのMATRIXシステムを使って、OGMライダーの坂本應尚選手と青山雄一選手の2人がNSA全日本チャンピオンとなっています。
両選手とも複数回のNSA全日本チャンピオンという輝かしい実績を持ち、このシステムの精度の高さとボードデザインの的確な調整が、トップレベルの競技者にも通用することを証明しました。

 

進化し続ける、あなた専用のマジックボード

ボードデザインは、あなたのフィードバックをもとに少しずつ進化し、確実にあなた専用のマジックボードへと近づいていきます。

MATRIXシリーズでは、あなたのボードデータを病院のカルテのように管理します。
過去に作成したボードデータはすべてファイルに保存されており、いつでも再現・改良が可能です。

また、マシンシェイプの導入により、オーダーメイドの精度を高めながらもコストを抑え、これまで以上に手に取りやすい価格で提供できるようになりました。

 

MATRIXシリーズの販売元 

MATRIXシリーズは、その精密なシェイププロセスの特性上、OGMシェイプショップ にて販売されます。
あなたにとって究極のボードを作り上げるために、MATRIXはこれからも進化を続けます。

 

MATRIX GHD

5’7″ (170cm) 18 3/4″ (47.6cm)
18 7/8″ (47.9cm)
2 3/16″ (5.56cm)
2 1/4″ (5.72cm)
24.3L
25.2L
5’9” (175cm) 18 7/8″ (47.9cm)
19″ (48.3cm)
2 1/4″ (5.72cm)
2 5/16″ (5.87cm)
25.9L
26.8L
5’11″ (180cm) 19″ (48.3cm)
19 1/8″ (48.6cm)
2 5/16″ (5.87cm)
2 3/8″ (6.03cm)
27.6L
28.5L

 

 

製品仕様

SHAPE :  OGMデザイン+マシンシェイプ
素材 :  PU+ポリエステルラミネート
カラー : クリアー
フィンシステム : トライ( FCS-2FUTUREから選択可能)
価格 :  ¥138,000(税別)   フィンは付属しません
(日本製)

送料地方発送の場合、配送料の一部として、¥3,000(税別、離島を除く)をご負担いただいております。

ご注文の際は、シェイパーと十分にご相談いただくことをおすすめしております。
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本目のボードから最適な仕上がりを目指し、お客様にとってベストなボードをご提供できるよう努めております。

 

シェイパーへ質問する

OGM ShapeShop (OGMシェイプショップ)
〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越874-101
TEL:090-2216-4376
FAX:0467-33-1822
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ハンドルのあそび

ハンドルのあそび

「ハンドルのあそび」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、ハンドルを左右に軽く回した際に、タイヤが動き始めるまでのわずかな余裕部分のことを指します。
この「あそび」があることで、ハンドルを固定していてもタイヤが一定の範囲内で自由に動き、クルマがまっすぐに走るようになり、運転しやすくなるのです。

一見、ハンドルのあそびがないほうがタイヤの向きが固定され、真っ直ぐ走りやすいように思えます。
しかし、路面は完全に平坦ではないため、わずかな凹凸にタイヤが敏感に反応してしまい、クルマは左右に蛇行しやすくなります。
また、ハンドルを少し動かすだけでクルマが即座に反応してしまうと、運転が神経質になり、安定した走行が難しくなるでしょう。
ハンドルのあそびが適度にあることで、路面の凹凸を吸収し、クルマは慣性の法則に従ってスムーズに直進するのです。

この考え方は、サーフボードのデザインにも共通するものがあります。

例えば、現在ほとんどのサーフボードに採用されているコンケーブですが、OGMでは図2のようにボードの前寄りのレール付近には施していません。
コンケーブの効率だけを考えれば、図1のようにレールぎりぎりまで深く入れたほうがスピードが向上するように思えます。
しかし、海面は常に変化し、ボトムターンやオフザリップ、スラッシュなど、サーフボードが様々な動きを求められるため、水の流れは常に正面からだけではありません。

もしレール際までコンケーブを施しすぎると、レールやエッジがシャープになりすぎてボードのコントロールが難しくなります。
その結果、スピードを活かせないボードになってしまうのです。

 

コントロール性を重視したデザイン

同じ考え方はテール付近のエッジの処理にも反映されています。
サーフボードのグリップ力だけを重視するなら、図3のようにアウトラインの最も外側にエッジを設けるのが理想的かもしれません。
しかし、OGMでは図4のようにレールをタックさせ、エッジを内側に数ミリずらしたデザインを採用しています。
これにより、テールの沈み過ぎを防ぎ、より優れたコントロール性を実現しているのです。

 

フィンのデザインにも同様の考え方が適用されます。

OGMのフィンは、フォイル(断面)のリーディングエッジ(前縁部)を少し丸みを帯びた形状にしています。
5のようにリーディングエッジをシャープにすれば、抗力が減少しスピードが上がるように思われます。
しかし、エッジが鋭すぎると、水流の微妙な変化によって境界層剥離(フィン表面に沿って流れる水が剥がれる現象)が発生し、結果的に失速しやすくなります。
また、フィンが敏感に反応しすぎると、かえってコントロールが難しくなるのです。

コントロールがスピードにつながる

サーフボードにはエンジンがありません。
クルマやジェットスキーのように、大きなエンジンを搭載すればスピードを得られるわけではなく、サーフボードは波のエネルギーを利用して走る乗り物です。
そのため、スピードを得るには、サーファーが波のカールに近いホレたポジションをキープする必要があります。
ボードのデザインがスピード性能を高めるのは重要ですが、それ以上に、サーファーがそのスピードをコントロールできることが不可欠なのです。

OGMでは、サーフボードの至るところで「コントロール性を向上させるデザイン」を採用しています。
これは、深いコンケーブのように一目で分かる派手なデザインではありません。
むしろ、料理における隠し味のようなもので、一つ一つは小さな工夫ですが、それらの積み重ねが最終的に高いコントロール性とスピード性能を生み出します。

サーフボードの性能は単一の要素で決まるものではなく、アウトライン、ロッカー、ボリューム、レールフォイルなど、複数の要素が絶妙なバランスで成り立っています。
「コンケーブが深いから速い」といった単純な判断ではなく、ボード全体のラインやバランス、ロッカーとアウトラインの調和、レールの形状やボリュームを総合的に見ることが大切です。

そして何よりも、自分の求めるサーフィンがそのボードでイメージできるかどうかが重要です。

あなたは、自分に合ったサーフボードに乗っていますか?

 

Gランドに着くと最初にお世話になるこのトラックのハンドルの遊びは1回転半もありました。 橋の上から落ちそうになった記憶があります。

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