上達するサーフボード(上級者編)

「 ボトムターン、オフザリップ、カットバック、フローター………ひと通りすべてのマニューバーをこなせるようになり、やっていることはほとんど一緒なのに、なぜか上手なサーファーとちょっと違う 」

中級者以上になると、こんな悩みを持つサーファーが多くなります。
これはマニューバーとマニューバーのつながりの問題もありますが、ほとんどは一つ一つのマニューバーのクォリティの違いによるものです。
もしあなたがコンペティターならば、今までのボードよりもさらに1ランク上のレベルで、自分に合ったサーフボードを手に入れる必要があります。

現在の試合の採点方法では、ジャッジは1つ1つのマニューバーに最大のパワーと正確なコントロールを求めています。
上級者は最大の速度の状態から何の迷いもなくレールを寝かせ、ターンに入っていきます。
そして、スピードとパワー、コントロールされたマニューバーがジャッジを魅了します。
手加減やごまかしではスコアになりません。

サーフボードを制御する方法は一つしかありません。
サーファーは重心の微妙な移動だけでボードをコントロールしています。
サーフボードに安心して最大のパワーを加えることができるためには、選手とボードの間に100%の信頼関係が必要です。
ロッカーの大きさ、アウトラインのバランス、レールの形状、コンケーブの配置、ボードの重量など、サーフボードは選手の体型や乗り方に合っていなくてはなりません。

ぴったり合ったサーフボードを手に入れるために、シェイパーはライダーの言葉を聞き、ライディングを分析し、微調整を繰り返しながら一歩一歩ベストなボードに近づけます。
ロッカーの大きさやテールの広さ、レール形状などのほんのちょっとした変更で乗り味を調整し、信頼できるボードを完成させます。
これはハンドシェイプもマシンシェイプも同じです。
通常のモデルの中だけで(自分のために開発されたモデルなら別ですが)、長さ、幅、厚さをただ当てずっぽうにオーダーしていても、自分のマジックボードに出会う可能性はほとんどありません。
上級者にはモデルの範囲を越えた調整が必要です。

言葉でサーフボードの感触をシェイパーに説明することはなかなか難しい作業ですが、お店の方やシェイパーとコミュニケーションを取り、十分な時間をかけて、自分にぴったりの上達するサーフボードを手に入れてください。

 

上達するサーフボード(初級者編)

上達するサーフボード(中級者編)