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OGM 5

完売しました。
ありがとうございました。

OGM 5 

カラーはブルーとオレンジの2色

価格 (送料無料)

トライフィンセット 3枚 14500(税別)
クアッドリアーセット 2枚 9800(税別)
マルチフィンセット 5枚 23500(税別)

いずれのセットにもフィンケースとセーフティスクリューが付属します。

スペック

BASE DEPTH FOIL
SIDE 115 120 FLAT
CTR 113 116 50/50
Q-REAR 104 99 80/20

 

 

 

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MATRIXシリーズ – 遠方のサーファーにも最適なボード調整を実現するシステム

MATRIXシリーズとは?

OGM MATRIXシリーズは、シェイプルームに来られない遠方のサーファーでも、ライダーと同様に個別のボード調整を受けられるシステムです。

あなたに本当にフィットするサーフボードをシェイプすることは、非常に難しい作業です。
ハンドシェイプでは、現在乗っているボードを持参し、その良し悪しをシェイパーと話しながら、次に作るボードの調整を決めていきます。
アウトライン、ロッカー、レール、コンケーブの配置など、すべてを細かく計測しながら作業を進めるのです。
これはライダーごとの個性を正確に反映するために不可欠なプロセスであり、これまではシェイプルーム内でしかできない専門的な作業でした。

しかし、MATRIXシリーズは精密なプロファイリングシステムを導入することで、この課題を解決しました。
このシステムの最大の強みは、現在乗っているボード(※OGM MATRIXシリーズであることが前提)のアウトライン、ロッカー、レール、コンケーブの配置が正確にデータ化されている点にあります。

あなたが「もう少しスピードが欲しい」「波のトップでの反応を向上させたい」「ボードの切り返しを軽くしたい」と感じたとき、そのフィードバックをもとに、実物がなくても的確な調整を加えた次のボードをシェイプできるのです。

さらに、マシンシェイプの導入により、シェイプ作業の効率化が可能になりました。
これにより、従来のハンドシェイプと比べてコストを大幅に削減し、高品質なボードを低価格で提供できるようになっています。

 

MATRIX GHD – コンペボードの中心を担うモデル

MATRIX GHDのベースとなるGHDモデルは、大澤伸幸プロがJPSAグランドチャンピオン獲得時に使用した、ハンドシェイプによるボードであり、OGMのコンペティションボードを代表するモデルです。
アウトラインやボリューム配分をボード中央に集めたデザインにより、体重移動に対するレスポンスが速く、高いコントロール性を誇ります。
さらに、波の切り立ったフェイスやポケットでのカービング性能に優れ、さまざまな波のコンディションに対応できる安定した性能を備えています。

あなたに最適なボードを作るプロセス

1本目:基準となるボードを決定

最初のボードは、あなたとシェイパーとの十分なミーティングを経て、GHDをベースに最適なサイズを決定していきます。
遠方の方は、メールでのやり取りや動画の送付を通じて、レールの調整やコンケーブの配置、ボリューム配分などを検討しながら進めます。

こうして完成した1本目のボードは、今後あなた専用のモデルとして確立され、シェイプデータが保存されます。
この段階で、一般的なマシンシェイプボードと同等以上の性能を確保できるはずです。

 

2本目以降:精密なカスタマイズで理想のボードへ

ここからがMATRIXシリーズの真価を発揮するフェーズです。
MATRIX
シリーズは、高度なプロファイリングシステムを活用し、完璧な再現性を持ちながらも細かな調整が可能です。

例えば、今のボードに満足しているものの、
「もう少しセクションを抜けるスピードが欲しい」
と感じた場合、他の部分はそのままに、コンケーブを深くする、またはロッカーを調整してスピード性能を高めることができます。
また、マシンシェイプを活用することで、従来のハンドシェイプでは難しかった微調整も高精度で再現可能となりました。
シェイプデータを蓄積しながら最適なデザインを追求できるため、より完成度の高いカスタムボードをリーズナブルな価格で提供することができます。

 

MATRIXシステムが証明した実績

実際にこのMATRIXシステムを使って、OGMライダーの坂本應尚選手と青山雄一選手の2人がNSA全日本チャンピオンとなっています。
両選手とも複数回のNSA全日本チャンピオンという輝かしい実績を持ち、このシステムの精度の高さとボードデザインの的確な調整が、トップレベルの競技者にも通用することを証明しました。

 

進化し続ける、あなた専用のマジックボード

ボードデザインは、あなたのフィードバックをもとに少しずつ進化し、確実にあなた専用のマジックボードへと近づいていきます。

MATRIXシリーズでは、あなたのボードデータを病院のカルテのように管理します。
過去に作成したボードデータはすべてファイルに保存されており、いつでも再現・改良が可能です。

また、マシンシェイプの導入により、オーダーメイドの精度を高めながらもコストを抑え、これまで以上に手に取りやすい価格で提供できるようになりました。

 

MATRIXシリーズの販売元 

MATRIXシリーズは、その精密なシェイププロセスの特性上、OGMシェイプショップ にて販売されます。
あなたにとって究極のボードを作り上げるために、MATRIXはこれからも進化を続けます。

 

MATRIX GHD

5’7″ (170cm) 18 3/4″ (47.6cm)
18 7/8″ (47.9cm)
2 3/16″ (5.56cm)
2 1/4″ (5.72cm)
24.3L
25.2L
5’9” (175cm) 18 7/8″ (47.9cm)
19″ (48.3cm)
2 1/4″ (5.72cm)
2 5/16″ (5.87cm)
25.9L
26.8L
5’11″ (180cm) 19″ (48.3cm)
19 1/8″ (48.6cm)
2 5/16″ (5.87cm)
2 3/8″ (6.03cm)
27.6L
28.5L

 

 

製品仕様

SHAPE :  OGMデザイン+マシンシェイプ
素材 :  PU+ポリエステルラミネート
カラー : クリアー
フィンシステム : トライ( FCS-2FUTUREから選択可能)
価格 :  ¥138,000(税別)   フィンは付属しません
(日本製)

送料地方発送の場合、配送料の一部として、¥3,000(税別、離島を除く)をご負担いただいております。

ご注文の際は、シェイパーと十分にご相談いただくことをおすすめしております。
1
本目のボードから最適な仕上がりを目指し、お客様にとってベストなボードをご提供できるよう努めております。

 

シェイパーへ質問する

OGM ShapeShop (OGMシェイプショップ)
〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越874-101
TEL:090-2216-4376
FAX:0467-33-1822
info@ogmsurf.com

 

上級者向け:上達するサーフボード選び

 

 

ボトムターン、オフザリップ、カットバック、フローター……。
一通りのマニューバーを習得し、同じようなことをしているはずなのに、なぜか上手なサーファーと少し違う。

中級者以上のサーファーには、こんな悩みを抱える人が多いのではないでしょうか。

この違いは、マニューバー同士のつながりが影響する場合もありますが、実際には一つ一つのマニューバーのクオリティの差が主な原因です。
もしあなたがコンペティターであれば、これまで使っていたボードよりもさらにワンランク上の性能を持ち、自分に完全にフィットするサーフボードを手に入れる必要があります。

現在の試合では、ジャッジは各マニューバーにおいて最大限のパワーと正確なコントロールを求めています。
上級者は最高のスピード状態から迷いなくレールを寝かせ、スムーズにターンへ移行します。
そして、スピード、パワー、そしてコントロールが融合したマニューバーこそが、ジャッジの心を動かすのです。
手加減やごまかしでは高得点は得られません。

 

信頼できるサーフボードが必要な理由

サーフボードを思い通りに操る方法はただ一つ。
サーファーは重心の微妙な移動だけでボードをコントロールしています。
そのため、サーフボードに対して安心して全力を発揮できるよう、サーファーとボードの間には100%の信頼関係が必要です。

ロッカーの大きさ、アウトラインのバランス、レールの形状、コンケーブの配置、ボードの重量――これらはすべて、サーファーの体型やライディングスタイルに合っていなければなりません。

 

 

理想のサーフボードを手に入れるには

自分にぴったり合ったサーフボードを手に入れるためには、シェイパーがライダーの言葉に耳を傾け、ライディングを徹底的に分析し、微調整を重ねる必要があります。
ロッカーの角度やテールの幅、レール形状など、わずかな調整が乗り味を大きく変え、信頼できるボードを完成させます。

このプロセスはハンドシェイプでもマシンシェイプでも変わりません。
既製モデルの中で長さ、幅、厚さをなんとなく選んだだけでは、自分にとっての“マジックボード”に出会える可能性は極めて低いでしょう。
特に上級者にとっては、ノーズ幅やテール幅、ワイデストポイント、ボリュームバランスの調整など、既存モデルの枠を超えたカスタマイズが必要になります。

シェイパーとのコミュニケーションが鍵

言葉でサーフボードの感触を伝えるのは簡単ではありません。
しかし、ショップスタッフやシェイパーとじっくりコミュニケーションを取り、自分に合った理想のサーフボードを見つけてください。

それが、さらなる上達への第一歩となるでしょう。

 

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
お気軽にお問い合わせください。


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ブロッキングルール

2017年度のシーズン途中でルール改正が行われたブロッキングルールの説明をします。
今回のルールの変更はジャッジのプライオリティーの判断に大きく影響するものです。
まだ記憶に新しい、今回のトラッセルズで行われた ミック・ファニングVS.カノア五十嵐 のヒートが再試合になった原因もこのルール改正によるものです。

選手がプライオリティーを持っている状態でのブロッキングルールは、以前から使われているもので新しいルールではありません。
今回のルール改正では、ヒートスタート直後のように選手がまだプライオリティーを持っていない状態でもブロッキングに関するルールが適用されることになりました。
WSLの説明によると、ヒートスタート時において選手たちがお互いを牽制し、波を無駄にしてしまう行為を無くすためだと言っています。

今までのルールだと、ヒート開始直後のように、プライオリティーを持っていない状態では波に乗ろうとしてパドルすることが自由でした。
選手はもともとプライオリティーを持っていないため、プライオリティーを失うことも無かったわけです。
選手が波に乗りプライオリティーが決定されるまでのあいだは、通常の試合のようにインサイド優先ルールが適用されるため、波の奥側にいる選手が優先となります。
これだと波の奥側の選手が波に乗るしぐさを繰り返した場合、ショルダー側の選手はなかなか波に乗ることができません。
プライオリティーの無い試合では良く見かける行為ですね。

改正された新しいルールではこの行為は認められなくなりました。
選手が波の奥側などのポジション的に優位な場所でパドルして、他のサーファーが波に乗ることを妨げたとジャッジが判断した場合、ブロッキングルールが適用されます。
これには波のテイクオフポジションに居座り、他のサーファーが波に乗るのを妨げる行為も含まれます。
ブロッキングをした選手には、そのとき可能な一番下の優先順位が割り当てられることになります。
4マンヒートでは4th.プライオリティー。
マンオンマンヒートでは2nd.プライオリティーとなりますので、必然的に相手の選手には1st.プライオリティーが与えられます。

この新しいルールで行われたトラッセルズの試合でのミック・ファニングVS.カノア五十嵐の模様を説明してみます。
まずヒート開始直後、まだ両者とも波に乗っていないためプライオリティーは発生していません。
そこに最初の波が入りミックとカノアはパドルを開始します。
インサイド(奥側)にカノア、ショルダーにミックという、カノア優位のポジションです。
プライオリティーはまだ決定していないので、通常のインサイド優先ルールに従ってミックはカノアに波を譲ります。
しかし、カノアはこの波に乗らずパドルをやめてしまいます。
今までのルールでしたら、カノアはプライオリティーを持っていたわけではないので何も問題は無かったはずでした。

この直後に2本目の波が入ってきます。
この波においてもカノアはミックに対しインサイドポジション(奥側)を確保していたため通常の優先ルールに従って波を手に入れます。

このヒートにおける最初の波でしたが、カノアは勝ちを決定づける8.97のエクセレントスコアを手にします。
これはこのヒートのベストスコアでした。
このままヒートは進行し、カノアが逃げ切った形でヒートは終了となります。

ヒート終了後、ブロッキングのコールミスがあったということで、ヒート結果は無効となり再試合することが決まります。

新しいブロッキングルールのもとでの判断だとこうなるはずでした。
最初の波でポジション的に優位な位置にいたのはカノアです。
カノアがパドルをしてショルダーにいたミックのパドルをやめさせた時点でブロッキングルールが適用されます。
この時点でカノアには2ndプライオリティー(可能な一番下のプライオリティー)が与えられます。
マンオンマンヒートですので必然的にミックは1stプライオリティーを手にすることになります。
だとすると、その直後に入ってきた2本目の波に対しての優先権はショルダー側にいるミックが持っていたということです。

もしプライオリティーがミックに変わっていて、カノアがベストスコアをマークした波にミックが乗っていたら勝敗が変わっていたかもしれないということで、審議の結果、再試合を行うということで決着がついています。

ここで勘違いしないで欲しいのは、ブロッキングルール違反の罰則はその選手が優先権を失うことであって再試合ではないことです。
再試合になったのはジャッジのコールミスが原因です。
ジャッジがプライオリティーをコールする前に問題の波が来てしまいました。
今回の一件はジャッジにとって非常に厳しい状況だったと思われます。
ブロッキングと思われる状況が発生してから10秒とたたないうちにその波が入ってきています。
ジャッジはこんな短い時間の中でブロッキングかどうかを判断し、選手に伝えなくてはなりません。
おそらくリプレイで確認する時間も無かったはずです。

ジャッジってたいへんですね!

 

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ハンドルのあそび

ハンドルのあそび

「ハンドルのあそび」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、ハンドルを左右に軽く回した際に、タイヤが動き始めるまでのわずかな余裕部分のことを指します。
この「あそび」があることで、ハンドルを固定していてもタイヤが一定の範囲内で自由に動き、クルマがまっすぐに走るようになり、運転しやすくなるのです。

一見、ハンドルのあそびがないほうがタイヤの向きが固定され、真っ直ぐ走りやすいように思えます。
しかし、路面は完全に平坦ではないため、わずかな凹凸にタイヤが敏感に反応してしまい、クルマは左右に蛇行しやすくなります。
また、ハンドルを少し動かすだけでクルマが即座に反応してしまうと、運転が神経質になり、安定した走行が難しくなるでしょう。
ハンドルのあそびが適度にあることで、路面の凹凸を吸収し、クルマは慣性の法則に従ってスムーズに直進するのです。

この考え方は、サーフボードのデザインにも共通するものがあります。

例えば、現在ほとんどのサーフボードに採用されているコンケーブですが、OGMでは図2のようにボードの前寄りのレール付近には施していません。
コンケーブの効率だけを考えれば、図1のようにレールぎりぎりまで深く入れたほうがスピードが向上するように思えます。
しかし、海面は常に変化し、ボトムターンやオフザリップ、スラッシュなど、サーフボードが様々な動きを求められるため、水の流れは常に正面からだけではありません。

もしレール際までコンケーブを施しすぎると、レールやエッジがシャープになりすぎてボードのコントロールが難しくなります。
その結果、スピードを活かせないボードになってしまうのです。

 

コントロール性を重視したデザイン

同じ考え方はテール付近のエッジの処理にも反映されています。
サーフボードのグリップ力だけを重視するなら、図3のようにアウトラインの最も外側にエッジを設けるのが理想的かもしれません。
しかし、OGMでは図4のようにレールをタックさせ、エッジを内側に数ミリずらしたデザインを採用しています。
これにより、テールの沈み過ぎを防ぎ、より優れたコントロール性を実現しているのです。

 

フィンのデザインにも同様の考え方が適用されます。

OGMのフィンは、フォイル(断面)のリーディングエッジ(前縁部)を少し丸みを帯びた形状にしています。
5のようにリーディングエッジをシャープにすれば、抗力が減少しスピードが上がるように思われます。
しかし、エッジが鋭すぎると、水流の微妙な変化によって境界層剥離(フィン表面に沿って流れる水が剥がれる現象)が発生し、結果的に失速しやすくなります。
また、フィンが敏感に反応しすぎると、かえってコントロールが難しくなるのです。

コントロールがスピードにつながる

サーフボードにはエンジンがありません。
クルマやジェットスキーのように、大きなエンジンを搭載すればスピードを得られるわけではなく、サーフボードは波のエネルギーを利用して走る乗り物です。
そのため、スピードを得るには、サーファーが波のカールに近いホレたポジションをキープする必要があります。
ボードのデザインがスピード性能を高めるのは重要ですが、それ以上に、サーファーがそのスピードをコントロールできることが不可欠なのです。

OGMでは、サーフボードの至るところで「コントロール性を向上させるデザイン」を採用しています。
これは、深いコンケーブのように一目で分かる派手なデザインではありません。
むしろ、料理における隠し味のようなもので、一つ一つは小さな工夫ですが、それらの積み重ねが最終的に高いコントロール性とスピード性能を生み出します。

サーフボードの性能は単一の要素で決まるものではなく、アウトライン、ロッカー、ボリューム、レールフォイルなど、複数の要素が絶妙なバランスで成り立っています。
「コンケーブが深いから速い」といった単純な判断ではなく、ボード全体のラインやバランス、ロッカーとアウトラインの調和、レールの形状やボリュームを総合的に見ることが大切です。

そして何よりも、自分の求めるサーフィンがそのボードでイメージできるかどうかが重要です。

あなたは、自分に合ったサーフボードに乗っていますか?

 

Gランドに着くと最初にお世話になるこのトラックのハンドルの遊びは1回転半もありました。 橋の上から落ちそうになった記憶があります。

OGMでは、サーフボード、サーフクリニックなどに関する無料相談を行っております。
お気軽にお問い合わせください。


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コンケーブの話

 

サーフボードデザインにおけるコンケーブの役割

近年、サーフボードのボトムデザインの主流と言えるのが「コンケーブ」です。
カテゴリーを問わず、ほとんどのサーフボードに何らかの形でコンケーブが取り入れられています。
特にショートボードでは、より過激なマニューバーへの対応が求められる中、選手たちはより高いボードスピードとクイックなコントロール性を追求しています。
その結果、ボードはますます小型化し、それに伴うボリュームの減少を補うため、コンケーブは不可欠なデザイン要素となっています。

コンケーブそのものは、Vボトムと同様に古くから存在するデザインで、決して新しい発明ではありません。
しかし、その配置や組み合わせによって無数のバリエーションを生み出し、デザインにおける奥深い要素として進化し続けています。

Masao Ogawa Nijima

 

浮力と揚力のメカニズム

サーフボードがライダーの体重を支えるのは、「浮力」と「揚力」という2つの力の働きによるものです。
浮力はボードが静止していても一定ですが、揚力はボードが動き出すことで初めて発生し、その大きさは速度の2乗に比例して増加します。
パドルやテイクオフでは主に浮力が働きますが、ボードスピードが十分に上がると、揚力が主にライダーの体重を支える力になります。

揚力の発生に大きな影響を与えるのが、ボトムデザイン、とりわけコンケーブの形状です。
揚力はボードが走ることで初めて生まれる動的な力であるため、シェープルーム内だけでの研究や分析が容易ではありません。
また、揚力はボードスピードに大きく依存するため、コントロール性を維持することが非常に難しくなります。
そのため、ボトムデザインには、コンケーブの適切な配置が求められます。

 

開発のプロセスと実践的なテスト

コンケーブデザインの進化には、ライダーやシェイパーからの実践的なフィードバックが重要な役割を果たしています。
実際の波でのテストを通じて得られる感覚的な情報は、設計において不可欠です。
限られたプレーニングの時間内でライダーが得たフィードバックが、次のデザインに反映され、より優れたボードが生まれていきます。

サーフボードデザインにおけるコンケーブは、単なる形状以上のものであり、浮力と揚力のバランスを巧みに調整し、ライダーに最高のパフォーマンスを提供する重要な要素です。

Masao Ogawa Ho’okipa/MAUI

 

コンケーブデザイン理論の礎となったウインドサーフィンの経験

私がコンケーブデザインの理論的基盤を構築する上で、1980年代から1990年代にかけてのウインドサーフィンの開発経験が大きな影響を与えています。

当時、ウインドサーフィンは新しいスポーツとして注目を集めており、ボードのシェイプを担当するのは主にサーフボードのシェイパーたちでした。
ディック・ブルーワー、ジェリー・ロペス、ジミー・ルイスといった名匠たちもウインドサーフィンのデザインに貢献し、優れたシェイプを提供していました。

ウインドサーフィンは、サーフィンの3~5倍の速度で走行するため、そのスピードから得られるデータはサーフボード開発において非常に貴重でした。
私自身もウインドサーフィン中、時速50km近い速度で走るボードの足元に広がる引き波をずっと観察していました。

ボトムへの水のエントリーとリリース、ボードにロールを加えた際の水流の微妙な変化、ターン時のレールの入り方やテールの沈み具合――
これらを目の前で詳細に観察できる機会は他になく、まるで自分専用の最高の水流実験装置を手に入れたような気分でした。

 

シェイパーとしての没頭とセイルボード開発

サーファーとして楽しむために始めたウインドサーフィンでしたが、いつの間にかシェイパーとしてその世界にのめり込んでいる自分に気づきました。

幸運にも、私はウインドサーフィンの名門ブランド「Sailboards Maui」のシェイプを任される機会に恵まれ、当時、年間約200本のペースでセイルボードをシェイプしていました。

セイルボードはその高いスピード特性から、ほとんどのボードに何らかの形でコンケーブデザインを取り入れる必要がありました。
シングルコンケーブ、ダブルコンケーブ、トライコンケーブ、クアトロコンケーブ、スロットコンケーブ、Vコンケーブなど、あらゆるコンケーブをテストし、それぞれの特徴を徹底的に追求しました。

 

鈴木啓三郎プロがスペインのタリファで日本のスピード記録を更新

 

スピードトライアルと効率的なボードデザイン

ウインドサーフィンには「スピードトライアル」と呼ばれる競技があります。
これは、500メートルの平水面をどれだけの時間で走り抜けられるかを競うシンプルな競技です。

1980年代後半、ジミー・ルイスがシェイプしたスピードボードが、それまでヨットが保持していた世界記録を塗り替えたことをきっかけに、ウインドサーフィンは世界中でスピード記録を競い合うようになりました。

この「ただひたすら速く、まっすぐに走る」という純粋な競技に、私は深く魅了されました。
それは、ボードデザイナーとしての技術を本当に試す絶好の場だと感じたからです。

500メートルのコースには、「ブローホール」と呼ばれる風が弱まる区間が点在しています。
これらの区間でも高いスピードを維持するためには、揚力が大きく、抵抗が少ない効率的なボトムデザインが求められます。
揚力抗力比の高さが、この競技における成功の鍵となるのです。

そのため、私はスピードに特化したデザイン理論を追求し、効率を最大限に高めるために、ハイドロプレーンやハイドロフォイルの可能性についても徹底的に研究を重ねました。

1995年 動力を使わない水上クラフトとして日本最速の記録を樹立

 

速さとコントロール性の両立

しかし、どれほど効率的なデザインであっても、最終的に重要なのは「コントロール性」でした。

サーフィンとは異なり、スピードトライアルは平らな海面をまっすぐ走るだけの競技です。
理屈上はロッカーやアウトラインを直線にすれば良さそうですが、実際の海面にはわずかな歪みやバンプが存在します。
高速で正確に走るためには、海面の状況に応じて微妙にコースを修正する必要があります。

特に時速80キロもの速度では、わずかなギャップがボードのエッジに反応し、スピンアウトを引き起こすリスクがあります。
そのため、単に速さを追求するだけではなく、ライダーが正確にコントロールできるボードをデザインすることが重要でした。

これを実現するために、わずかに施したVボトムやロッカー、内側にタックさせたエッジといったデザインの工夫を取り入れました。
一見、速さとは矛盾するような要素を微妙に加えることで、ボードのスピードを大幅に向上させることができました。

高速での正確なコントロール性は、ボードデザインにおける最重要課題のひとつです。
どれほど新しいアイデアや革新的なデザインであっても、それを操るのは人間です。
ライダーが直感的に扱いやすく、思い通りに操作できるものでなければ、どんな性能も活かしきることはできません。

ウインドサーフィンで得られた知識と経験は、コンケーブデザインの理論的な礎となり、現在でも私のサーフボードデザインの基礎を形成しています。

「ライダーが快適にコントロールできるデザインこそが、性能を最大限に引き出す鍵である。」
この確信が、今も私のシェイプの原点です。

 

 

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