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スコアーのしくみ(その2)

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「残り時間1分!」
「ホワイトの選手乗りました!」
「現在2位のレッドの選手を逆転するために必要なスコアは
5.18ポイント!」

ヒート終了間際、ホワイトの逆転のかかったシチュエーション。
そんな時、私たちジャッジが何を考えて採点しているのかを話してみます。
これは、あくまでも私の点数の決め方ですが、おそらく他のジャッジたちも似たようなことを考えてスコアしているだろうと思います。

まず逆転スコアの5.18ポイントですが、アナウンスがずっとガンガン言っているので当然ジャッジの頭の中に入っています。
でも、私は自分がこのスコアを入力したら逆転するとか、しないだとか、あまり深く考えていません。
なぜなら、発表される得点は他のジャッジとのスコアで作られる平均点なので、自分の点数だけでは決まらないからです。
しかも、大きすぎるスコアや小さすぎるスコアは、コンピュータにはじかれてアベレージに反映されなくなるように集計システムが作られています。

この時、私たちジャッジがすべきことはただ一つ、ライディングを冷静に考え、自分の意見としてのスコアを入れることだけです。

ヒートが始まったばかりであれば、わりと広い範囲の中でスコアを決定できますが、ヒート終了間際になって来ると、ジャッジシートの中にはたくさんの確定したスコアが存在しています。
ヒートの後半で新たなライディングを採点するときは、すでに入力し終えた自分の点数ををしっかりと考慮しながら決定しないと試合結果が間違ったものになってしまいます。

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上のスコアシートを見ながら先ほどのシチュエーションを考えてみます。

終了間際に乗ったホワイトの選手のライディングが5.0点くらいだろうなと思ったならば、それと比較すべきライディングはイエローの3本目です。
このイエローの5.0点のライドがどのような内容であったかを頭に思い浮かべてみます。

「最初のマニューバはちょっと甘かったけど、2回目のはわりときびしかった。3回目のカットバックも悪くなかったな」
こんな感じです。

それに対して今回乗ったホワイトの6本目のライディングを思い出してみます。
「なかなか良いターンも入っていて、うまくまとまったライディングだったけど、イエローの2個目のマニューバのようなきびしいターンは入っていなかったぞ」
ここで私はこのホワイトのライディングに5.0点以上のスコアを出せないことを認識します。
この段階で、私のスコアシートの中では、ホワイトの逆転は無くなりました。

こんどはその下のスコアであるレッドの4本目の4.5点ライドと比較してみます。
「レッドは、確かきれいなコンビネーションのターンだったけど少しパワーが足りなかったかな、あのライディングよりも今回のホワイトの方が良いサーフィンだと思う」
これで私は、ホワイトに4.5点以上のスコアを入れるべきだという結論に達します。

このように考えると、私がこのホワイトのライディングに対して使えるスコアーは4.6、4.7、4.8、4.9しかありません。
イエローのライディングに近ければ4.8を、レッドに近ければ4.7を、限りなくイエロー近いと思えば4.9を使います。
このようにヒートの後半では、使えるスコアがかなり限定的なものとなってきます。
ジャッジはライディングの雰囲気や思いつきでスコアを決定できません。

スコアは、おたがいに違うと思いますが、他のジャッジたちもそれぞれこんなことを考えながら点数を付けているはずです。
そして、5人のジャッジのうち、上下2人のスコアはカットされ、真ん中3人のスコアの平均点が発表されます。
このときホワイトの選手が逆転するとかしないとかは、ジャッジ個人の意識の中にはありません。

このようにして相対的に決定されているスコアは、1本1本バラバラに思いつくスコアと違って、観ている人たちにとっては、あるときにはきびしく、あるときには甘く感じることが起こるかもしれません。
よく観客の中で、
「今のホワイトのライディングは最低でも5.2ポイントはあったはず、このジャッジの点数はおかしい」
などと意見する人がいますが、
そのライディング1本だけでの判断ではなく、そのヒートの最初から最後まで、すべてのスコアを比較して見てもらえれば、妥当なスコアだったということがわかっていただけると思っています。

スコアーのしくみ(その1)

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「あれ~?、おかしいな~?、いつもだったら5、6点は出るのに、4点か〜、
この試合のジャッジは俺のこと嫌いなのかな〜?」
こんな話を聞くことありますよね。
でも大丈夫、安心してください。
ジャッジは好き嫌いで点数をつけません。

しかし、同じライディングに対してスコアーが変わってしまうことは実際に起こりうることなのです。
今回は、どうしてそのようなことが起こってしまうのか、採点のしくみの部分から説明してみます。

サーフィンのジャッジは何をしたから何点という点数のつけ方をしていません。
オフザリップを2回してカットバックしたから5点だなんて言う決まりは何もありません。

10点満点についても同じです。
たとえば
WCTで、パイプラインやタヒチのものすごい波での10点もあれば、同じWCTでも、オンショアのジャンクな腰波での10点もあります。
この2つのライディングはまったく違ったものなのに同10点が使われています。
もう一つはディビジョン(クラス)が違う場合です。
プロクラスでの10点もあれば、ビギナーズクラスの10点もあります。
当然それらのライディングが大きく違うことはお分かりになると思います。

サーフィンの採点では、波のコンディションの違いによってサーフィンのパフォーマンスが大きく変わってしまうため、絶対評価ではなく相対評価を使っています。
試合方式もヒートと呼ばれる2~4人の小さなグループを作り、その中で勝ち上がった選手同士が次のラウンドでまた新しいヒートを作って戦うトーナメント方式をとっています。
これだと同じヒートの選手は同じ条件で戦うわけですから不平等はかなり少なくなります。

相対評価は比較して点数を決めるスコアーのことです。
新しいライディングに対して、ジャッジは同じヒートのスコアーシートの中でそれに一番近かった(クオリティーが一番似ている)ライディングを思い出しながらスコアーを考えます。
今のライディングがその基準となるライディングより良かったと思えばそれより高いスコアー、悪かったと思えばそれより低いスコアーを入れます。
例えばこんな感じです。
今のライディングはRedの3本目につけた4.5点のライディングより良くて、Yellow2本目につけた5.0より悪かったので4.7点をつけるとか言った感じです。

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ジャッジは雰囲気や気分、思いつきで点数はつけません。
ライディングを記憶して、そのマニューバを分析し、他の選手のスコアーを思い出し、スコアーシートに書き、コンピュータに入力します。
記憶があいまいな場合はリプレイシステムを使って検証します。
これをヒート中ずっと繰り返します。

4点しか出さなかったのは、他の選手が乗ったそれより良いと思ったライディングに対して4.5点のスコアーがすでに確定しているからです。
もし6点出たとすれば、それより悪いと思ったライディングに対してすでに5.5点のスコアーを与えているからです。
理由はただこれだけです。
選手は次から次へと波に乗ります。
ジャッジにはその選手が好きだとか嫌いだとか考えているヒマはありません。

試合中は一つのライディングのスコアーに一喜一憂せず、もし自分のスコアーが伸びないなと感じたら相手のサーファーが自分より良いライニングをしているのだと解釈してください。
相手のサーファーより良いライディングをすることで、はじめてそれより高いスコアーを手にすることができるのです。

 

レールサーフィン

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短くて幅が広く、丸くて平らなサーフボードに乗れば誰でも簡単にすぐ曲がり、小さな波だったらスープやリップに当てることができるかも知れません。
サーフボードをフラットにしたままボトムの腹を使って曲げるので、ボードが走っていなくてもノーズの向きはコロコロ変わります。
このようにノーズを左右に振る動作をYaw(ヨー)と言います。
もちろんこれもサーフィンなのだと思いますが、私たちジャッジはまったく評価しません、レールが何も使われていないからです。
何度も言いますが、サーフィンのターンはYaw(ヨー)じゃダメです。

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どこかの誰かの写真をお借りしました、ありがとうございました。

このケリーのカットバックの写真を見てください。

ちょうどリップのところにこのカットバックのトラックの始まりが見えますが、ケリーのボードのノーズが180°向きを変えるまでにボードの走った距離(トラックの長さ)は楽に5m以上、ひょっとすると10m以上あるのではないでしょうか。

本物のサーファーのカットバックというのはノーズをただ横に振るだけのようなコンパクトなものではなく、想像しているものよりずいぶん大きなものだと考えてください。
波のトップからボトム、カール際からショルダーの端までかなり広いスペースを使っています。

これに対してノーズを左右に振るサーフィンでは、わずか1m四方ほどの広さの中でマニューバを行っています。
落ちてきたリップにボードを当て、今まで走って来た方向にノーズの向きを変えて、オフザリップもカットバックも自分の頭の中では完璧にできていると思っていますが、まわりの人は誰も気づきません。
ボードが走っていないのでトラックは何も残りません。

オマケですが(本業はシェイパーなので)、この写真のときケリーのボードがどのくらいロールしているのかを、シェイププログラムを使って確認してみました。
シェイプルームの中のボードに、この写真と同じような角度に見えるまでRoll(ロール)とPitch(ピッチ)を加えてみました。
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2番目の画像は、視点を移動しボードをノーズ側から見たものです。
想像以上にボードがRoll(ロール)している(傾いている)ことがわかります。
また、曲がるためにはロッカーが非常に大切だということに気づくと思います。
そして、このターンの重要な要素であるRoll(ロール)とPitch(ピッチ)を安定して維持するために、
十分なボードスピードから来る遠心力と、レールのフォイル、ボリュームのバランスが大きな役割を受け持っています。
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良く走るサーフボードが曲がらないなんてウソです。
ボードは走ることで曲がります。
サーフボードが曲がるのは、ロールして(傾けて)走った結果です。
そして曲がるための重要な要素はロッカーです。

これがレールサーフィンです。
サーフィンの基本はボードスピードです。
止まったサーフィンから卒業しましょう。

ENTRY

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レールサーフィンにこだわるOGMが、他とはちょっと違ったエントリーボード(入門ボード)を発売した。
このOGM ENTRYはただテイクオフすることを身につけるためのボードではない。
初級者がレール使ったターンの基本をマスターするためのボード、最初から本物のターンを練習するためのボードである。

初級者がサーフスクールを卒業し一人でテイクオフできるようになると、最初にオーダーするのは決まって幅が広めで、少し短くしたボードだ。
ボードが短くてもロッカーを落とし、テールとノーズの幅を広げれば、テイクオフの楽なボードは簡単に作れる。
でも、最初からこんなサーフボードを使っていたらターンはいつまでたっても覚えられない。
短いボードは前後方向のバランス(ピッチ)が安定しないため、傾けてレールを沈めた体勢(ロール)をとり続けることが難しい。
幅を広げることでボードのボリューム不足を補っているので、ボードをフラットにしたままでノーズの向きがくるくる変わってしまう。
このようなサーフボードに乗っているほとんどのサーファーは、ノーズを左右に振ること(ヨー)でターンが出来たと勘違いしてしまう。
最初の大切な時期にノーズを横に振ってボードの向きを変えてしまう間違ったターンを覚えてしまうので、なかなか次のレベルに上がれない。

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このボードは普通のエントリーボードとは大きく違います。
テイクオフの早さだけを考えたフラットなセンターロッカーは持っていません。
ロッカーは弱めですが、コントロールしやすいナチュラルなものを採用しています。
ノーズを左右に振って曲がるようには作られていません。
曲がり方は自転車やバイクと同じです。
曲がりたい方向に体重をかけ、傾けて走れば簡単に自然に曲がります。
初級者用のボードですので、安定性を重視してデザインされていますが、基本的なターンする仕組みはプロ用のボードと何も変わりません。
すべてのOGMサーフボードのコンセプトは一貫しています。
止まったままでは曲がりません。
ボードは走ることによって曲がります。

初級者が簡単に乗れるサーフボードを作るのは非常に難しいことです。ogm54955
ピッチを安定させるための十分な長さを持ちながら取り回しの楽なボードにしなくてはいけません。

基本的にボードは安定していなくてはいけませんが、幅を広げすぎるとロールが安定しすぎてターンに入るきっかけをつかむのが難しくなってしまいます。
初級者でも安定してレールを寝かせ続けることのできるボード、そしてターンの最初から最後まで長くスムーズにレールを使うことのできるボードを作らなくてはいけません。
このボードのボトムには、ナチュラルなロッカーの上に弱めの長いVボトムが入っています。
これはロールをコントロールしやすくし、レールを使ったターンを安定させるためのものです。

また、初級者の多くはターンに入るきっかけをつかめず、そのタイミングが安定していません。
波のどの位置からでもターンに入りやすくするため、レールフォイルの変化を極力減らし、ロッカーとボリュームのバランスもストレスのない自然なカーブでつないでいます。
「自分の力で沖に出て、自分の力でボードの向きを変え、自分の力で波を捕まえる」
初級者がこの一連の動作を自分だけで行えるように、ボードの取り回しの良さを最大限に配慮してデザインされています。

エントリーボード(入門ボード)だからといって、ただ大きなボードにすれば良いというわけではありません。
中上級者がボードを選ぶときのようにシビアにサイズを決定する必要はありませんが、早く上達するためには自分の身体にあるていど合った大きさのボードを選ぶことが重要です。
OGM ENTRY
はカスタムオーダーが可能ですが、価格を抑えるためマシンシェイプで対応しております。

下記に代表的なサイズと体積を載せてあります。
幅だけ、あるいは厚さだけの変更も受けることができますので、
お店の人と良く相談してサイズを決定することをおすすめします。
初級者の方は、なるべく長くてボリュームのあるボードを。
レールターンの基本をもう一度マスターしたい人は、現在使っているボードより4~6インチ長めのボードを。
女性の方や体重の軽い方は、幅をやや細めにオーダーすると良いでしょう。

長さ 厚さ 体積
6’8″ (203cm) 20 1/4″ (51.5cm) 2 3/4″ (7.0cm) 40.0L
7’0″ (213cm) 21″ (53.4cm) 2 7/8″ (7.3cm) 45.4L
7’4″ (224cm) 22″ (55.9cm) 3″ (7.6cm) 51.9L
  • この表に無いサイズのオーダーにも対応します。ogm54953s
  • ボードはすべてOGMデザインのマシンシェイプです。(日本製)
  • 素材はPU+ポリエステルラミネートです。
  • フィンシステムはFCS、FCS-2、FUTUREのどのタイプでも選べます。
  • 価格¥128,000(税別、フィンは付属しません)

 

 

自分に合ったサーフボードを見つける。

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コンペティターは試合中、カール寄りの波のホレたところで演技します。
それは、波のきびしくパワーのある部分で技をかけないと高得点に結びつかないからです。
波の大きく湾曲した部分でボードをきれいにコントロールするためには強いロッカーと大きくカーブしたアウトラインが必要です。
そして、現在のコンペティションボードは、機敏な反応と高速での操作性を求め、余分な浮力を持っていません。
ボトムはコンケーブデザインが主流で、ライダーの体重を浮かせる上向きの力のほとんどは、走ることによって得られる揚力だけに頼っています。
しかし、このような揚力中心のボードはゆっくり走ることができません。
揚力は速度の2乗に比例するため、もしボードのスピードが半分に落ちてしまうと、発生する揚力は1/4となり、ライダーの体重を支えきれずに沈み出してしまうからです。

これに対し、ゆったり乗りたいサーファーは波のカールから離れた斜面のゆるやかなところでのマニューバーが中心です。
パワーの無い小波でも良く走り、スピードの落ちにくいボードデザインを考えます。

このようなボードでは浮力を効果的に使うことが重要です。
浮力は揚力と違って速度に依存しないのでボードの速度が落ちてきて、たとえ揚力が失われても、うまく浮力がアシストしてくれれば失速せずに走り続けることができます。

アルキメデスの原理によれば、ボードが沈むことによって浮力は生まれます。
ボードがどのようなかたちで水の中に沈んでいるのか?
沈むことによって水からの抵抗が大きくなってしまうため、あまり速いボードは期待できませんが、さまざまな角度で沈み込むボードの水中のフォルムを考え、それを整えることによって、低速でも失速しにくいボードを作り上げることが可能です。

__ 2xsこれは、ロングボードについても同じようなことが言えます。
パフォーマンス系のロングは前者に、クラシック系のロングは後者としてとらえ、自分のサーフィンのスタイルがどのあたりに属するのかを考えてみるのも良いかもしれません。

これら2本のボードがおそらく対極のコンセプトになると思われますが、どちらか一方に偏ったサーフボードがベストだとはとうてい思えません。
両者の考え方やデザインを少しずつ取り入れ、ミックスすることであなたにぴったりの乗り易いサーフボードを作ることができるはずです。
あまり、100%コンペティション、100%ゆったり系などと考えずに、

また、ロングであれば、100%パフォーマンス、100%クラシックなどと決めつけずに、
自分が波のどこのポジションで演技することが多いのかによって、オーダーするボードを相談すると、あんがい良いサーフボードにめぐり会えるかもしれませんね!

戦争ばっかの地球人は宇宙人の笑い者

宇宙人の笑い者

 

カール・セーガン博士の書いた「COSMOS

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40年前、1980年に発行された私の大好きな本です。
もう10回くらい読み返したかな?
中でも私の一番好きなところはこれ!

「手のひら一杯の砂の中には、一万個ほどの砂粒がある。
これは、晴れた夜に肉眼で見ることのできる星の数よりも多い。
しかし、私たちが見ることのできる星の数は、宇宙に存在する星の数のほんの一部にすぎない。
夜、私たちが見ることのできるのは、きわめて近い星のほんの一部なのだ。」

「宇宙には、1000億個ほどの銀河があり、それぞれの銀河には、平均して1000億個ほどの星がある。
宇宙は、計り知れないほど豊かであり、宇宙にある星の総数は、この地球上のあらゆる浜辺や砂漠にある砂粒を合計した数よりも、もっと多い。」

 

続いて、カールセーガン博士原作の映画「CONTACT」の一節

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「自分はなぜここにいるのか。一体何者なのか。
地球外知的生命体は存在するのか。
地球人だけだと宇宙(スペース)がもったいない。
宇宙の風景が教えてくれた。
我々がいかに小さく、貴重な存在であるか。
我々はより大きなものの一部である。
我々は決して孤独ではない。」

 

戦争ばっかの地球人は宇宙人の笑い者

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カールセーガン博士は宇宙人存在の可能性をいろいろな場所で説いています。
同時に、この地球は偶然がいくつも重なった特別な天体だとも言っています。

私たち地球人は、未だ他の星の生命体に遭遇していません。
もしかすると、宇宙の中でこの地球だけしか生命の存在する星がないのかもしれないのに、地球人は互いに殺し合い、戦うことをやめません。

地球人の歴史は戦争の歴史ばかりです。
何回やっても、何度ひどい目にあっても、まったく学習しません。
あれだけ悲惨な戦争を経験した日本も、また戦争のできる国へ変わろうとしています。

戦争ばっかの地球人は宇宙人の笑い者です。

コンペティションボードについて

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私はサーフィンを見るのが好きだ。
特にうまいサーファーのサーフィンを見るのは最高に気分が良い。
サーフィンを見たいからジャッジになったわけではないが、いったん足を突っ込むと真剣にのめり込んでしまう性格のため、1994年にJPSAから依頼されて始めたこの仕事も、WSL(ASP)も含めるとプロコンテストのジャッジだけで年間100日を越え、それをすでに20年以上も続けていることになる。

しかし、私はジャッジである前にシェイパーなので、真っ先に目の行ってしまうところは、いろいろなセクションで選手がどのようにボードをコントロールしているのかであったり、マニューバーにおけるレールの使われ方であったりする。

上手い選手がきれいにサーフボードを使う姿を見ることは本当に気持ちが良い。
絶妙なレールの入りぐあい、ストレスの無いターンのつながり、見ていて惚れ惚れしてしまう。
また逆に、余計なお世話なのだが、マニューバーの途中で突然レールが引っかかってワイプアウトしたり、本来抜けれそうなセクションが抜けられなかったりする選手を見ると、その選手の使っているボードが本当に彼に合っているのかなど、よけいなお世話なのだが、ついつい心配になってしまう。

こんなことを1日10時間、年間100日、20年以上もやっていると、ほとんど1本のライディングを見ただけで、その選手とボードの関係性が見えてくる。
もう少しだけスピード性の高いボードに乗り変えれば、この選手はずっと見栄えが良くなるだろうなとか、もうちょっとロッカーを強くすれば、さらにマニューバーのクオリティーが上がるだろうなとかである。

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午前中、クリーンなコンディションで最高の調子を保ち何ラウンドも勝ち上がってきた選手が午後になって風がオンショアに変わるやいなやボードスピードが極端に落ち、調子を崩して敗退してしまう選手がいる。
明らかにボードのアンダーボリュームが原因だ。

しっかりとしたコーチがいれば、オンショアの波のパワーダウンに対して選手にボードのチェンジを勧めるのだろうが、今まで調子良く勝ち上がってきたサーフボードを自らチェンジするのは非常に勇気の要ることで、結果的にボードを変えずに敗退してしまう選手が多い。
これは私のライダーたちにも言えることであるが、もちろん試合中は選手たちとジャッジは会話できる状況にないので、いつも試合終了後での反省となってしまう。

WCT選手の使っているボードは、最高のパフォーマンスを引き出すために、よぶんなぜい肉(浮力)を落とし、バリバリにチューンされたF1マシンのようだ。
最高のサーフポイントと十分なコンテスト期間、選手は最高の波で演技することだけを考えてボードを選択すれば良い。
しかも、試合中はしっかりとしたプライオリティーシステムが確立されているので、テイクオフの速さを競ったり、波を取り合ったりする必要もない。
ここでは反応の早い、ローボリュームのサーフボードが真価を発揮する場所だ。

これに対して、WQSや日本国内の試合では、試合期間が短く、良いコンディションを待っているだけの余裕がない。
小さな波やオンショアの悪いコンディションでも試合することを想定したボードが必要だ。
しかも4メンヒートが主体となるため、パドルの速さやテイクオフの早さも考慮したボード選びとなるだろう。
WCT選手のようにたくさんのボードを持つことのできないサーファーにとっては、1本のボードでどれだけ幅広く波に対応できるかどうかが重要なポイントとなってくる。

試合で安定して勝ち上がるためには、さまざまなコンディション、そして幅広い波のレンジで自分のパフォーマンスを発揮できるボードを手に入れることが大切である。

スコアーアップ

写真 3

ジャッジの目線から見たスコアーアップの簡単なアドバイスです。

今回は、ライディングを構成する要素となるマニューバーをジャッジがどのように評価しているかをテイクオフから順に説明していきます。
ジャッジがどこを見ているのかを知ることで、選手は何をすれば高い得点が得られるか理解できると思います。
でもこれは、コンテストで勝つためではなく、自分のサーフィンが上手くなるためだと思って読んでください。
うまいサーファーになれば、結果は後からついてきます。
もちろんジャッジの方もしっかり勉強してくださいね。

テイクオフ
ライディングのいちばん最初にくるのがテイクオフです。
上級レベルの試合ではあまり差のつけられる部分は少ないですが、ビギナーズクラスやレディースクラスでは、より高い得点を得るポイントがいくつも隠れています。
ボードが滑り出した時のポジション、波の状況などから判断し、最初のマニューバーへの移行が遅れたり、バランスを失ったり、波のショルダーから離れすぎたポジションでのテイクオフには評価が低くなります。
上級者では、最初のマニューバーへのスムーズな移行、コントロールされた(バランスのくずれない)レイトテイクオフ、カバーアップテイクオフ(テイクオフ時からチューブへ入りだす)などには高い評価が得られます。

ボトムターン
つぎに来るのがボトムターンです。

ボトムターンはすべてのマニューバーの基本です。
ターンの大きさやポジション、波のトップへ向かう角度などを基準に、スピード、パワーなどがコントロールされているかどうかが判断の基準です。
スプレーの大きさやレールの入り具合、トラックの深さなどで、ジャッジはパワーを視覚的に判断します。

リエントリー
ブレイクした白波やリップにボードを当て、再び波のフェイスに戻るトップターンのことで、一般的にはオフザリップ、オフザトップとか言われているマニューバーのことです。

ジャッジの世界では、すべてこのリエントリーという名前で統一されています。
ボトムターンの深さ、波のトップへ向かう角度、リップでのポジション、ボードの出方、再びボトムへ向かうスピードなどや、一連の動作を通してのパワーとコントロールなどが評価されます。
選手の技術レベルによって難易度の違いが大きいので、得点に大きな差のつくマニューバーです。

カットバック
ボードのノーズを今まで乗ってきた方向とは逆に向ける動作で、ボトムターンと同様にほとんどのマニューバーの基本となっています。
パワーとコントロールを保ちながらスピードを落とさずにカールに向かうことが重要な要素で、波のカール付近で素早く行うスナップに近いものから、波のショルダーの離れた部分で長く安定してレールを使うラウンドハウスカットバックまで、様々なバリエーションを持つマニューバーです。

リコシェ写真 2
あまり聞き慣れない言葉ですが、リコシェはカットバックの最後に今まで走ってきた側のリップまたはスープにボードを当て、再び波のショルダー方向へ向かうマニューバーのことを指します。
波のどのポジションにボードを当てているのか、全体がスムーズに行われているかなどが評価の対象です。
リコシェ単独で行われることはあまり無いですが、すぐ前に行われたカットバック後半でのスピードを評価するための重要なマニューバーとなります。

チューブライド
波がブレイクするときにできる空間に体を隠すことで、昔から現在まで最も難易度が高く重要なマニューバーのひとつです。
チューブライディングはボードの動きを主体とした他のマニューバーと違って、波とのタイミングやポジション、レールワークなどをベースに、チューブの深さや時間、チューブ内でのマニューバーの有無、チューブへの入り方、出方などのクオリティーが採点されます。

エアリアル
革新的で進歩的なマニューバーの代名詞とも言えるのがこのエアリアルです。
多様なバリエーションを持ち、現在でも新しい種類のエアリアルが生み出されています。
評価されるポイントとして、まず重要なのは、波のどの位置から飛び出したのかを判断します。
リップからなのか、それとも波のバンプ(チョップ)なのか、チョップからのエアリアルはチョップホップと呼ばれスコアはとても低く、本来のエアリアルと明確に区別されています。
ランディングも非常に重要な要素です。
次のターンにつながるスピードを残しているのか、波の後ろに取り残されたり、プローンアウトしてしまったりなど、これらはエアリアルのメイン部分(空中にいる時間)ではないが、完成度の面でスコアーに大きく影響する要素となります。
そして最後に最も重要な空中部分の評価です。
高さ、ローテーション(回転)、空中姿勢、グラブの有無など、評価される要素は多く、複雑です。

  1. 波の何処で行われたのか
  2. 高さ、ローテーションの有無
  3. コントロール(空中での姿勢、グラブの有無など)
  4. ランディングの完成度

 フローター
一昔前までフローターというと白波の上を長く滑るだけのフォームフローターのことで、あまり高いスコアを得られませんでしたが、現在のサーファーはチューブに入れるようなホレた波のロールの上でもフローターを行っています。
特にクローズドアウトセクションのロール上で行うフローターは難易度が高く、現在では高い評価を受けられるマニューバーとなっています。

波の大きさ
大きい波が必ずしも良い波とは限りません。
現在のジャッジ基準には波の大きさは含まれていません。
ジャッジは、あくまでもマニューバーのクオリティー、難易度を採点しています。
ただし、ワイメアのように特別に大きな波での試合の場合は、波のサイズが重要な要素となります。
巨大な波にテイクオフするサーファーというのは、最大級のコミットメント(積極性)示すこととしてジャッジは高く評価しています。

 

EPSの長所と短所

__ 1a サーフボードの芯材として使われるフォームは主に2種類あります。
一般的なのはPU(ウレタンフォーム)で、ほとんどのサーフボードはこれをポリエステル樹脂でラミネートする製法をとっています。
もう一つはEPS(発泡スチロール)を芯材に使ったもので、ラミネートにはエポキシ樹脂を使っています。

フォーム(芯材)の強度
ひと昔前までのEPSはとても弱く、セルの基本なっているビーズどうしの融着もいい加減で、そのままの標準ラミネートではとても耐えられないものばかりでした。 そのため、シェイプの段階で表面に硬質ウレタンなどをバキューム圧着してからラミネートする製法が主流でした。
現在のサーフボードに使われているEPSは非常に良くなっています。 安定したセルを持ち、目的に合わせて発泡密度を選べば、PUとほとんど変わらない強度のフォームが簡単に手に入ります。

ラミネートの強度
EPSのラミネートに使われるエポキシ樹脂は、PUで使われているポリエステル樹脂と比べると、工業的に非常に優れています。
強度試験のデータでは、ポリエステル樹脂の2倍以上の数値を持つ項目もいくつかあります。
もちろん、これは樹脂単体で計測した力学的な数値なので、単純にサーフボードが2倍強いという意味にはなりませんが、実際にポリエステルと同量のガラスクロスを使ってラミネートすると、かなり丈夫なボードができあがります。

重量の違い
EPSとPUのボードのラミネートの部分には、重量の違いはほとんどありません。 したがって、これらのサーフボードの重量の違いは、ほとんどすべて芯材であるフォームの重量(比重)の違いだと言えます。 EPSとPUの比重(単位体積あたりの重量)の違いはとても大きく、ボードの体積が増えるに従ってその重量の差はどんどん大きなものとなって行きます。 実際には体積の大きなボードほどEPSの比重の恩恵を受けるので、ショートボードよりロングボード、ロングよりSUPと、ボードが大きくなるにつれて軽さが際立ってきます。
現在、SUPに使われているフォームがほとんどEPSなのはこの理由からです。

EPSの長所と短所
では実際にサーフボードをEPSでつくると、どんなメリットとディメリットがあるかをサーフボードのタイプ別にお話します。 EPSについては、たくさんのサーフボードメーカーがそれぞれ違った評価をしているので、あくまでもOGM社の話ということで聞いてください。

コンペティションボード GHDnobu best現在OGMの標準的なショートボード(コンペボード)で、体重65kgくらいまでのサーファーのボードをPUでつくると、重量は2.2~2.8kgくらいです。 このクラスのサーフボードをEPSで軽くつくると、1.8~2.3kgくらいで仕上げることが可能です。 でも、軽すぎるボードに対して、ライダーの反応はイマイチです。 「ターンが安定しない」 「エアリアルの着水の時、ボードが沈まずに波から弾かれてしまう」 だいたいこのように、良くない意見が帰ってきます。
では、ガラスクロスを増やしラミネートを厚くして、重量をPUと同程度まで増やしたらどうでしょうか? とてつもなく丈夫なサーフボードができるのですが、硬すぎるボードはどうもコントロールが難しいようです。
「小さな波だとスピードが出て良いのだが、大きい波だとターンが難しい」 ライダーによって微妙に表現は違いますが、おおむねこんな感じの評価が多いです。
ライダーの好みでまちまちなので、はっきりとは言い切れないのですが、OGMでは5’8″以下のサイズのボードではPUが主流です。 そして、5’9″あたりから大きくなるにしたがってEPSでのオーダーが少しづつ増えて来て、全体としてのEPSの割合は25%程度となります。

大きめのコンペティションボード MC-1MC-1 身体の大きな人のボードをPUで作るとき、30ℓを超えるボードや6フィートを超えるボードでは、完成した重量が3kgを大きく超えてきます。
出来上がったボードを持つと、どうしてもズッシリとした感じの重い仕上がりで、試合向きのボードというイメージではありません。
このような時、EPSは非常に有効な素材となります。 EPSはテイクオフが早く、取り回しが軽いため、ボードの大きさを感じません。 また、EPSのボードが硬いという評価も、このクラスのボードを使うサーファーはガッチリとした体格が多いせいか、ほとんど聞かなくなります。 OGMではこのクラスのコンペボードのほとんどがEPSでのオーダーです。
また、サーフィンする機会の少ない人が、早いテイクオフやスピードを求め、自分の体格よりも大きめのボードを選ぶ場合にもEPSは有効です。 ボードの重量がPUと比べて非常に軽くなっているので大きめのボードであっても、乗ってからのパフォーマンスにあまり影響を与えず、実際のその大きさを感じさせません。

ロングボード PERFORMER / HPNR3a
現在、コンテスト用ロングボードの主流はEPSです。 薄めのロングボードでも、EPSとPUの重量の違いは1.2kgほどあります。
重量が9~10kgもあるクラシックなロングボードでの1.2kgはあまり大きな違いを感じませんが、試合で使う6~7kgクラスのロングボードでは、1.2kgの違いは非常に大きく、そのボードのパフォーマンスは大きく変わります。
年々ラディカルになって行くロングボードのコンテストシーンで、多くのプロ選手がEPSを選んでいるのは十分理解できることです。
OGMでは、コンテスト用のロングボードの7~80%がEPSです。

ミッドレンジのサーフボード / クラシックロングボード
ミッドレンジのボードやクラシックロングボードはパフォーマンスよりもクルーズ性を売り物にしています。

サーフボードの軽さはさほど重要ではありません。
そして、EPSは基本的に艶のある仕上げが美しくありません。
ボードの美しさを求めるのであれば、PUを選ぶべきだと思います。
色の深いティントカラー、マーブルなどは、PU+ポリエステル樹脂の得意分野です。 既製品では味わえない個性のあるラミネートや仕上、カラーのセンスにまでこだわった美しいPUのボードをオーダーしてください。 このクラスのOGMサーフボードは、ほとんどすべてPUで作られています。

EPSの浮力についての考察

x__ 2「EPSの浮力が大きいのは中に空気がたくさん入っているからだよ」
こんな話、聞いたことないですか?
アルキメデスが聞いたら腰を抜かしそうなレベルの会話ですが、今回は、そのEPSの浮力について考えてみたいと思います。

まずは、サーフボードの浮力の大きさを計算してみます。
アルキメデスの原理から、浮力は次の式で表されます。
F=-ρVg
F:浮力
ρ:ボードを浮かせている海水などの密度
V:ボードの体積
g::重力加速度
重力加速度gは一定なので、上式からわかるように、浮力はボードの体積とそれを浮かせている海水などの比重で決まります。
海水の比重についても、厳密には場所や温度によって少し変化しますが、だいたい何処でもいつでも一定だと考えて問題無いでしょう。
したがって浮力の大きさは、サーフボードの体積だけで決まります。
つまり、サーフボードの中に空気やヘリウム、たとえ水素ガスが入っていたとしても浮力は何も変わらないということです。

実際には、サーフボードの自重分に当たる重力が相殺されるので、EPSで軽く作られた分だけ浮力が増えることになります。
たとえばEPSで体積30ℓ程度のボードを作ると、重量はPUより600グラムほど軽く作ることができます。
海水の密度を簡単のため1とすると、30ℓのボードの浮力は30kgとなります。
増加した浮力の割合を計算すると
0.6kg÷30kg=0.02=2%
ちょっと意外な結果になりました。
EPSで同じサイズのボードを作っても浮力は2%程度しか増えていないということです。

しかし、実際にEPSのサーフボードに乗った感触の違いは明らかに別次元のもので、とても2%の違いではないと思う人ばかりだと思います。
これは何処から来るのでしょうか?
このことは、質量(慣性)の違いによるものだと推測できます。
PUで作った体積30ℓのサーフボードの質量が3kgだとすると、次の式から600グラムの質量の違いは20%です。
0.6kg÷30kg=0.2=20%
ニュートンの運動方程式(運動の第2法則)
F=max__ 1
F:力
m:質量
a:加速度
この式によれば、慣性の大きさを表す質量mと加速度aは逆比例の関係にあります。
つまり20%軽いサーフボードは、同じ力Fが加わったとき20%大きな加速度で運動します。
これは、少しの力が加わっただけでボードが大きく反応するということです。
このことが不安定さを生み、感覚的なふわふわ感となり、

「EPSの浮力が大きいのは中にたくさん空気が入っているからだよ」
と言わせている本当の理由だと思われます。

では、実際に役に立つ話として、
EPSでサーフボードを作った場合どのくらい小さく作れば良いかというと、
単純に浮力だけをそろえるのであれば、水の比重を1とすると、0.6ℓだけボードの体積を減らせば良いので、マシンシェイプの設計プログラムでシミュレートすると、だいたいこのあたりのサイズのボードで約1.6mm(1/16インチ)薄くシェイプすればよい計算になります。

また、幅と厚さを同じにして長さを短くするのであれば、ボードの形にもよりますが、4cm(1.5インチ)くらい短くすれば良さそうです。

ロングボードの場合ですと、私のシェイプする9’0”クラスのPerformerは60ℓくらいの体積があって、EPSで作ると約1.2kg程軽く仕上げることができます。
これで、浮力をそろえるため1.2ℓ体積の少ないボードをシミュレートすると、やはり1.6mm程度薄くシェイプすれば良いという結果になります。
ロングの場合、レギュレーションがあるので、長さを短くするわけにはいきません。
同じ厚さで、幅だけを変化させて1.2ℓの体積を調整しようとすると、1.2cmくらい細くすれば良い計算になります。

もう一つオマケで、最近、話題のウエイブプールですが、真水のプールではサーフボードの浮力が減少します。
海水1kgには約30gの塩分が溶けていて、
水温24℃での比重は約1.024です。
つまり、同じボードでも真水のプールの中では、浮力が海水より約2.4%減少していることになります。
さっき計算したEPSの浮力の増加分とあまり変わらない数値ですね。
つまり、いつも乗っているPUのボードとまったく同じ大きさでEPSのボードを作れば、真水のウエイブプールでの浮力の減少分をちょうど補ってくれる計算となり、あんがい調子良く働いてくれるのではないでしょうか?